●ノンプロフィット組織の視点の設定
先日学校法人、そして病院関係でバランス・スコアカードを作成する時の視点の設定について質問を頂戴しました。
視点の設定方法として、
1、顧客の視点を最上段にしその下若しくは最下段に財務の視点を設定する方法
2、財務の視点と顧客の視点を半々にして最上段に設定する方法
上記2つの方法は、バランス・スコアカードを既に熟知した組織ではOKです。しかし基本形では、最上段はビジョン達成の視点とします。
その中には、財務の視点の「コスト削減」及び「生産性の向上」も加え最上段の視点として設定します。
どの様な組織も、「ビジョンが達成できれば赤字でも良い」という組織は有りません。運営する事により赤字になることは許されません。
予算があればその範囲内で、最高率の運営を行う必要が有ります。
勿論ビジョンを達成することが最大の目標です。
戦略を作るにあたって考えることは、どの様な組織にも相手即ち顧客の視点があり、その顧客に対して価値提案を行うのが組織の活動です。
ですから、戦略ストーリーとしては、
1、業務プロセスの視点の戦略目標で、顧客のニーズに合った価値提案を現実のものとするための活動を戦略目標で設定し実行します。それにより、顧客の満足度を向上させます。
2、顧客の視点の戦略目標では、業務プロセスで行った価値提案が顧客に受け入れられているか。打った戦術が間違っていないかを戦略目標として設定し、結果をモニターします。
3、ビジョン達成の視点では、顧客の満足度を向上させることによりビジョンの達成に繋がっているかを見る戦略目標を設定します。
しかも、それは黒字で実現出来ているかも戦略目標として設定します。
4、人材と変革の視点では、業務プロセスの視点で設定した戦略目標が本当に実行出来るのか、また実行出来るようにする為の戦略目標を設定します。
シナリオの因果関係線で最も重要なのは、業務プロセスの視点の戦略目標がドライブする顧客の視点の戦略目標です。
ここがしっかりしていないと、独りよがりの戦略即ちプロダクトアウトになります。

