本当に良いと思わないと、どの様なマネジメント手法も実行できません。
2000年にBSC提唱者であるハーバードビジネススクールのキャプラン教授が来日され東京の明治記念館でバランス・スコアカード(BSC)のセミナーが開催されました。
キャプラン教授の講演で、BSCは1970年代~1980年代後半にかけての日本企業の取り組み、特にTQC&TQMから学んで管理制度を考えるようになったと発表されました。BSCの発祥地は日本なのです。また、BSC手法を構築されたスタート時点からマネジメントを測定
することを考えておられました。
「マネジメントしたければ測りなさい、測らなければマネジメント出来ません。」
このセミナーを契機に日本でもBSCへの取り組みが急速に進み、出版物が増え、セミナー開催回数も増え、多くの方々が受講され知識を得られました。しかし、このBSCも米国および欧州に比べて定着していません。なぜ定着していないのでしょう。
なぜバランス・スコアカードが定着しないのか?
ある一部上場の企業からBSCを2年間取り組んでいるが上手くいっていないのでBSCの基本について講習会をしてほしいという依頼を受けました。そこで、現状のBSCの取り組み状況をヒアリングしましたが、そこで出会ったのは、BSCの真の姿ではありませんでした。その講習会で頂戴した質問および感想は以下のようなものでした。
四つの視点で計画を作ればそれがBSCだと思っていた。
BSCとは戦略を策定するだけの手法だと思っていた。
戦略マップが必要だとは思わなかった。
戦略の実行度合いを測定するKPIの設定がなかった。
もっと早く真のBSCを知りたかった。
BSCが重きを置いているのは、戦略の策定以上に、戦略の実行およびその評価で戦略実行により組織が目標に向かって進んでいることを確認する事です。
どんなマネジメントもそうですが、実行する部隊がこのマネジメントを行えば企業・組織が良くなると確信しなければ成功しません。
BSCの良さを真に理解できていないから成功しない。
マネジメントを変更するには、膨大なエネルギーが必要です。反対勢力も有り、実行部隊には厳しい取り組みとなります。その為には目標達成への確信とトップの理解がなければなりません。
BSCは米国、欧州、日本を経て東南アジアで取り組みを強化。
キャプラン教授の来日2回目は、2007年10月の2日間で、BSCアジア太平洋サミットとして同じく東京の恵比寿で開催されました。
このサミットには160名の参加があり、そのうちの半数は、中国、韓国その他東南アジアの国々とアフリカ、オーストラリアからの参加で、米国、欧州、日本に引き続きBSCによる経営マネジメントが広く全世界的に展開されつつあることを実感しました。
バランススコアカードサミットでは、その年にBSCを上手く活用している組織を表彰し、殿堂入りをさせています。このときも4組織の殿堂入りがありました。この年は、日本の企業では、前年の三菱東京UFJ銀行に続いて、「日本ベーリンガーハイム社」が殿堂入りを果たしました。そのほかインドの「Infosys」、インドネシアの「SOHO_GROOP」の殿堂入りが紹介されましたが、特筆すべきは韓国の政府「MOGAHA」がBSCを上手く活用して戦略を実行していると表彰されたことです。ちなみに、翌年2008年度のBSCアジア太平洋サミットは、韓国にて開催されました。
BSCは、今や企業での活用のみならず、官公庁、教育機関、ヘルスケア、NPO等に応用され、実績を上げています。
「マイストラ」試用版のご提供は下記
http://mgtec.jp/modules/tinyd1/index.php?id=3