朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -71ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

キャリアとノンキャリアや所轄と県警の垣根を超えて、日本警察全体を考え総合的に判断し行動できる姿勢は、小説のなかだけでは勿体ないと思います。

竜崎伸也を頼ってくる部下たちへの即応性や竜崎の決断力は、今回も素晴らしかった。

安堵する署員たちの表情が目に浮かびました。

竜崎家の妻の冴子、娘の美紀、息子の邦彦が、それぞれ主人公としての活躍が描かれたスピンオフがあり、竜崎の上司への根回しや御機嫌取りなどもあって、この竜崎シリーズが好きな人にとっては、いつもより結構楽しめる内容となっていました。

 

 <目次>

空席

内助

荷物

選択

専門官

参事官

審議官

非違

信号

 

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の1978年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、2008年、『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を、2017年、「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞

 

彼らは、タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』を耳にしていました。

長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家など、すべての物語にこのポッドキャストがリンクしていたのです。

 

人は決して独りだけでは生きていませんし生きてゆけません。

人は誰かと見えない糸のようなもので繋がっています。

繋がっているようにして、今回のように、結局人と人とが繋がらせていたのです。

 

205P

私はひとりごとのように言った。

「でもいくらご機嫌だからって、会ったこともない、好きでも何でもない人のためにどうしてそんなに良くしてくれるんだろう」

祐樹さんはちょっと顔を揺らす。

「好きとか嫌いとか、そういうことじゃないんじゃないかな。ただ誰かの力になりたいって、ひとりひとりのそういう気持ちが世の中を動かしているんだと思う。俺が芝居やってる理由もそうだよ」

「誰かって?」

「わかんないけど、誰か。自分じゃない誰か」

祐樹さんはどこか遠くを見るようにして、ちょっとほほえんだ。

「それがどの人なのかなんて、わかんなくたっていいんだ、きっと」

 

この本を読み終えて心が震えました。

目がウルウルと来ました。

 

青山美智子さんは、つなぎ方やことばの使い方が上手い。

ボキャブラリーが豊かだ。

主人公の思いがじんじんとこちらに伝わってきます。

日ごろから頭の中で言葉を紡いでよく深く考えている方だからだと思います。

 

209P

私たちは互いを自分と間違えるくらいに近く抱きしめ合って、体温をひとつに溶かした。

無力な私たちにはそれしかできなくて、でも今はたぶんきっと、それだけでよかった。

 

238P

リリカさんは月の満ち欠けに目を添わす。

「環境が大事って私が思うのはね、もちろん仕事場を整えることもそうだけど、周りの人たちと豊かに関係し合っていくってことよ。その時のお互いにとっていい距離で、いい角度で」

 

260P

月は毎日、姿を変える。必ず変える。

途切れなく続く毎日の中で、輝きながら、消えながら。

それは月が示してくれる私たち自身なのかもしれない。時に流れに乗ってすべてが移ろい、このサイクルが車輪となって前へ前へと自分を運んでくれることを、理屈ではないところで教えられている気がする。

目を凝らさなければ見失ってしまいそうな、細い細い月を眺めながら私はほほえむ。

あの針金のような光は、これから確かに、ゆっくりと膨らんでいくのだ。

 

 <目次>

誰かの朔

レゴリス

お天道様

ウミガメ

針金の光

 

1970年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。『猫のお告げは樹の下で』が第13回天竜文学賞受賞。『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』で本屋大賞第2位に選ばれる

MMT・現代貨幣理論ってなにか?

MMTの考え方や経済の基本を知りたい方にはおすすめ。

MMTについて、対話形式でわかりやすく基本的な考え方や現状の国債発行の手順、税金の役割等が書かれてありました。

 

現在の日本は、対GDP比の債務残高が世界一でもっともMMTを実践している国になっているのが気になる点。

日本よりもMMTを進めている国はないので、どんどん進めていって問題ないとの根拠がない。

アベノミクスは、世界的に賞賛されていたが、実験台となった結果、失敗し将来世代にそのつけを残している。

日本国内で国債を買い取ることが前提になっているが、そもそも国内で国債を買わなくなったらどうするのか疑問は残る。

 

「合成の誤謬」ミクロの観点では合理的な行動であっても、マクロの観点では好ましくない状態を引き起こしてしまう。

銀行が生み出しているお金の信用創造。

モノやサービスの値段が上がるのに所得が増えないコストプッシュインフレより、賃金が上昇し国民の所得が上がることによる有効重要の増加が原因のディマンドプルインフレが良い。

 

30P 「政府の赤字は民間の黒字」 特別定額給付金など。政府の財政赤字こそが、民間経済に貨幣を供給する行為。

 

59P 日本政府が円建ての日本国債で財政破綻を起こすことがない理由

①  自国通貨を運用している。国の借金はすべて日本円建て。日本円は日本銀行と日本政府が発行。外貨建ての国債は発行していない。

②  充分な供給能力を有している。国民の需要を満たすモノやサービスを国内で生産できる。潤沢な外貨準備と対外純資産を持っているため、外貨建ての国債を発行する必要はない。輸入の際には問題なく支払いができる。

③  変動為替相場制を採用している。モノやサービスの十分な供給能力があるため可能。

 

293P これからの日本経済はどうすればいいんですか?

短期的には、減税と全国民一律給付の現金給付が必要。

中長期的には、政策のコミットメントが必要。長期的に行える事業が必要。計画性を持って企業経営ができる。

 

税金は財源ではなく、国民に通貨を流通させるための手段であり、国民に流通する貨幣量の調節弁だ。

 

 <目次>

はじめに 

1 「国の借金は問題ない」って本当ですか?(そもそも“国の借金”ってなんですか?“国の借金”は返さなくていいんですか? ほか)

2 「銀行がお金を生み出している」って本当ですか?(お金はどうやって生まれるんですか?なぜ銀行はお金を作れるんですか? ほか)

3 「税金は国の財源ではない」って本当ですか?(税金を集めて支出しているんじゃないんですか?財源以外の税金の役割ってなんですか? ほか)

4 「ハイパーインフレは起きない」って本当ですか?(インフレ/デフレってなんですか?インフレ/デフレはどうやって測るんですか? ほか)

5 お金とMMTにまつわるQ&A集(「消費税は平等な税制」って本当ですか?「消費税は預かり金である」って本当ですか? ほか)

索引

参考文献

 

株式会社マネネCEO/経済アナリスト。証券会社や運用会社にてアナリスト、ストラテジストとして日本の中小型株式や新興国経済のリサーチ業務に従事。業務範囲は海外に広がり、インドネシア、台湾などアジア各国にて新規事業の立ち上げや法人設立を経験し、事業責任者やCEOを歴任。その後2018年6月に金融教育ベンチャーの株式会社マネネを設立。現在は経済アナリストとして執筆や講演をしながら、AIベンチャーのCFOも兼任するなど、国内外複数のベンチャー企業の経営にも参画。日本証券アナリスト協会検定会員。経済産業省「物価高における流通業のあり方検討会」委員。YouTube番組「森永康平のビズアップチャンネル」を運営。

 

【No1279】「国の借金は問題ない」って本当ですか?森永先生!経済ど素人の私に、MMTの基本を教えてください。森永康平 技術評論社(2022/10)

「人間は不安を感じて当然」 勉強になる。

ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン等脳の神経伝達物質による伝達が阻害されることが原因となって発症するうつなどのメンタル不調は、脳が誠に実際に非常に正しく機能しているものだという。

脳の機能は、人間を幸せにすることではなくて、そもそも人間を生き延びさせることに特化しているからだと。

脳は、その点では狩猟採取時代から進化しておらず、生き残ることを最優先とするものだった。

 

255P 現代人が抱える不安、うつ、PTSDといった問題のメカニズムを解き明かしていくと意外な要因、“人間は不安を感じて当然”という切ない結論だ。

それでは、どうすれば私たちは幸せに生きられるのか。

 

血糖値を上げるために肝臓のグルカゴンなど多くのホルモン分泌があるが、血糖値を下げるのは膵臓のインシュリンだけしかないことから、人間は飢餓の状態が多くてその脅威を乗り越えるために進化してきた意味がわかるような気がする。

 

187P 脳は運動をするという環境を前提に進化したわけだが、それ以前に何よりも生き延びるために進化した。そして私たちの歴史のほとんどの期間、飢餓は命を脅かす甚大な脅威だった。カロリーは滅多にお目にかからない贅沢品で、見つけたら即座に食らいつかなければいけないものだったのだ。

しかし進化には非常に時間がかかり、何十年ではなく何万年という単位の話なので、私たちの脳はまだこの環境に適応していない

今日では飢餓で死ぬ人がごくわずかな一方で、肥満が健康に深刻な悪影響をもたらしている。太り過ぎという問題は存在せず、飢餓の脅威のほうが常に甚大だった。

 

ジムのマシーンでウォーキングしながら、運動しながら学べる効果を試しに実践してみたくなる。

 

192P 運動している時の方が集中力が高まり、発想力も上がる。

私たちが歴史上のほとんどの時間、身体を動かしていた時に思考能力を最も必要としたからだ。狩りや採集の最中に新しい情報を得て、覚えておかなければいけなかった。脳が今の世界に適応していれば、私たちの思考能力はパソコンの前に座っているときに一番研ぎ澄まされるはずだ。そんな短い期間では脳は適応できない。それならば真価を逆手に取って、運動によって思考能力が冴える仕組みを利用すればよい

 

 <目次>

日本人の読者の皆さんへ

まえがき なぜ人は不安から逃れられないのか?

第1章 私たちはサバイバルの生き残りだ

第2章 なぜ人間には感情があるのか

第3章 なぜ人は不安やパニックを感じるのか

第4章 人はなぜうつになるのか

第5章 なぜ孤独はリスクなのか

第6章 なぜ運動でリスクを下げられるのか

第7章 人類の歴史上、一番精神状態が悪いのは今なのか?

第8章 なぜ「宿命本能」に振り回されてしまうのか?

第9章 幸せの罠

あとがき

10の最も重要な気付き

謝辞

訳者あとがき

 

ハンセン,アンデシュ

1974年生まれ。スウェーデン・ストックホルム出身。『スマホ脳』『一流の頭脳』『最強脳』が世界的ベストセラーとなり、スウェーデンで国民的人気を得た精神科医。名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得

久山葉子

1975年兵庫県生まれ。翻訳家。エッセイスト。スウェーデン大使館商務部勤務を経て、現在はスウェーデン在住

 

俳優の松重豊さんを知っていますか?

彼は、ジャニーズの松本潤さんが演じる徳川家康主人公の大河ドラマに現在出演されています。

画面から覗き伝わる重厚感がこころの安らぎを与えてくれています。

ドラマにはなくてはならない名バイプレーヤーとなっています。

また、彼は、歴史番組で渋い声でナレーターをされたり、本を出版されたりと多芸多才を遺憾なく発揮しています。

これから注目していきたいと思って手にしました。

 

自らの生き方を極めていこうとする人、禅的な生き方を目指す人、自らの禅の考え方を活かしたい人がこの本を読まれると良いかなと思います。

枡野さんと松重さんの対談は、濃密で互いの魂が行き交うバチバチと熱い対談でした。

禅は、心静かに自らの生き方を見つめ、その生き方を極めていこうとするものかな。

人々にたくさんの示唆を与えてくれるでしょう。

 

「十牛図」は、禅の修行を深めていく道筋を表した絵解き図。

禅の修行を通して童子が牛にたとえた「本来の自己」に出会って、その境地を深めていく段階を10枚の絵にしたものでした。

 

109P 

「十牛図」の歩みは、人からどう見られたとか、人にどう見せたいというのではなくて、徹底して「自分自身」がどうありたいか、自分の姿が本来どういうものなのかと、自分の内側を深めていくものです。どこからどう見てもらってもこれが私なんですという意識で、いかに自分が理想とする生き方に自身を近づけていくか。それが牛を探していくという生き方なのだと思います。

 

考えるより前に動け

目の前のことに集中する

マイナスをプラス転じる

自我「私は生きている」、

無我「私は生かされている」

「本当に大事なものは言葉や文字にはならない 世阿弥 風姿花伝」

 

など参考となる名言や格言がたくさんありました。

 

印象に残った箇所です。

手間暇を掛けて得られた情報こそ我が身についてくるものだ。

心がけていきたい。

 

39P

簡単に調べられたり、手間をかけずに得られたりした情報は、すぐに忘れてしまいますね。昔みたいに図書館に行ってあの本から次の本を探して、これだと思って解決したものは忘れないものです。パソコンで検索してぱっと出てきた情報は、さっき調べたはずなのに次の瞬間に忘れてしまって、また調べることになる。結果、どっちが早いのか分からないなとも思います。

 

 <目次>

はじめに

序章 縁あって牛を探しに

1章 牛を探す、その前に

2章 牛探しの旅に出発―「十牛図」一~三

3章 暴れる牛と私の行方―「十牛図」四~七

4章 道草を食いながら―人生相談

5章 再び街へ出かけよう―「十牛図」八~十

おわりに

 

枡野俊明

曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。1953年、神奈川県生まれ。玉川大学農学部卒業後、大本山總持寺にて修行。「禅の庭」の創作活動により、国内外で高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。外務大臣表彰、カナダ総督褒章、ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章など、受賞・受章多数。2006年には、『ニューズウィーク』日本版にて、「世界が尊敬する日本人100人」に選出される

松重豊

俳優。1963年生まれ。福岡県出身。明治大学文学部在学中より芝居を始め、1986年、大学卒業とともに蜷川幸雄主宰のGEKI‐SHA NINAGAWA STUDIOに入団。2007年に映画「しゃべれどもしゃべれども」で第62回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞

 

恋愛・結婚、定年後の生き方、出世競争、育児、老親や妻の介護など、中年男性が直面する諸問題を取り上げて、男らしさの現実の苦悩をシェアしてくれました。

定年後は、現役時と比べて、賃金水準が6、7割に下がります。

身体も徐々に徐々に衰えてきて、現役時代のようにバリバリとしっかりと働くことはできなくなります。

だから、我々日本人は、成熟した少子高齢多死社会に否応なく溶け込んでいかねばならない。収入は確実に減るので、それに合わせて支出を考慮し生活の質は維持しつつも、量は落としていかなければいけない。

この「定年後は生き方の減速ギアチェンジ」に同感です。

 

94P 定年後は生き方の減速ギアチェンジを

定年後も働き続けるのか、またどのような働き方をするのか、さらに、男としての性を含めた健康とどのように付き合っていくのかは、あくまでも本人が決めることだ。それだけに、待遇の悪化や体の衰え方などマイナス要素と向き合いながら、加齢に抗うことなく。孤独も受け入れ、自ら乗り越えていく覚悟が必要になる。

(中略)

「生涯現役」にこだわりすぎると思わぬ誤算を招くことが多いが、定年後の継続雇用で仕事の質や賃金が下がることも、加齢に伴って体が衰えてくることも織り込み済みであれば、無理せず前向きに「現役」を目指すことは何ら問題ない。

要は、仕事一筋で出世を目指して全速力で突っ走った定年までの働き方、生き方からの減速のチェンジが必要なのである。

「男らしさ」を具現化するため、定年まで長時間労働に耐え、私生活に犠牲を強いられた結果、生活の質を低下させ、健康にまで悪影響を及ぶケースも少なくない。

男たちにとって、定年後は「男らしさ」の枷を外す絶好の機会でもあるのだ。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 モテ信奉―結婚「しない」のは、モテないからじゃない!

第2章 定年後幻想―「生涯現役」で頑張る男の人生はすばらしい

第3章 イクメン神話―「育てる男」が社会を変える!?

第4章 ケアメン礼賛―お茶1杯淹れたことがなくても、介護ができて当たり前

第5章 出世圧力―仕事がデキなきゃ、男じゃない!

第6章 「男」の呪いを解く

おわりに 

参考文献

 

近畿大学教授、ジャーナリスト。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学。読売新聞記者を経て、2017年から近畿大学教授。2000年代初頭から「結婚できない男たち」「仮面イクメン」「男の更年期」「無自覚パワハラ」など独自の切り口で男性の生きづらさを追い、対象者一人ひとりへの最長で20年余りに及ぶ継続的インタビューを行う。『男性漂流』(講談社)は大反響を呼び、台湾や韓国でも翻訳出版。日本文藝家協会会員

日本が少子化になってどんな問題が起こっているのか。

なぜ明石市長になってから真っ先に少子化対策に乗り出したのか。

少子化対策と言いながらなぜ経済効果まで現れているのか。

このまま少子化が続くと日本の未来はどうなるのか。

 

明石市の子育て政策「5つの無料化」は、

18歳までの医療費、第二子以降の保育料、0歳児のおむつ定期便(おむつの無料)、中学校の給食費、公共施設の子どもの入場料です。

これらを所得制限なしで行っています。

少子化対策をしたら人も街も幸せになったという。これらは、先駆的な取り組みなのかと。

 

少子化対策は、約40年前から言われてきましたが、かなり放置されてきた感が否めない。

対策はもう手遅れなのかもしれないけれども、なんらかの対策をしないと世の中や経済がさらにますます落ち込んでいきます。

成熟した国として、今後存続していけることができなくなるのは必定かなのかと嘆く声が聞こえてきました。

少子化対策はなかなかすぐには効果が現れません。

三世代同居はもう過去の状況であり、その時に作ったような制度は、現代に合うように変更(修正)していかなければいけないのではないかと。

目の前だけの小手先ではなくて、長期的に考えてそうしていけばよいか根本的な改革が必要なのかなと思います。

明石市の取り組みが参考となり呼び水となって、世の中に変化をもたらしてくれることを望むばかりです。

 

24P 無理ゲー社会を果敢に生きる日本の子育て層

海に囲まれた日本には移民文化がないので、少子化を何とかしようと思えば、当然、政府が何らかの対策を打たなければいけません。日本では40年前から少子化が議論されてきたにもかかわらず、有効な対策がとられることのないまま、少子化問題はほとんど放置されてきました。

(中略)

国が少子化対策に向けて少しずつ動き出しているのは事実ですが、おそらくもう手遅れでしょう。経済が回り、成長を続ける豊かな国は、子ども政策と教育に思いっきりコストを掛けています。高齢者に手厚い政策ばかりに力を入れてきた日本は、それとは真逆の道を突き進んできました。長寿の国になったのと引き換えに、子どもにも冷たい国になり、経済がますます落ち込んでいくのは避けられないと思います。

 

少子化対策は、選挙の票が入らない、結果がすぐでないために、軽視されてきたそうです。

38P 少ない若者が高齢者を支える構造が問題だ

年金や社会保険などの公的制度は、人口増加と経済成長真っただ中につくられたものなので、どちらも見込めない今の時代に機能するはずがないんですよね。

高齢化社会だと、政策もそれに寄り添ったものにならざるを得なくなります。高齢者を優遇した政策を打ち出した方が、選挙で当選しやすくなるからです。

日本では不思議なことに、声が大きいのはいつでも高齢者です。政治家からしてみれば、子育て政策を打ち出したところで、少数からしか支持が得られないのであまり積極的になれません。加えて、子育て政策は結果が出るまでに時間がかかるので、その点でも賛同を得られないというデメリットもあります。

自分がこの世にいない未来よりも今を何とかしてほしいと考える高齢者、マジョリティである彼らに寄り添う政治家は、合理的と言えば合理的です。そんなわけで、日本で少子化を解決するのは、ますます困難になっていくわけです。 

 

231P 対談を通して泉さんの本当の戦略がわかった

子育て支援政策のように見せかけて、その裏には、子育て世代だけでなく、より多くの人が住みやすい街にするための一石二鳥や三鳥の目的があったりしたことです。

 

 

 <目次>

はじめに 「黒から白へ」子育て政策へ期待が高まる日本

第1章 ひろゆき―そもそも少子化って何が問題なんだろう?

第2章 なんで子育て政策を始めたのか、実際に聞いてみた

第3章 少子化対策って本当のところ「経済対策」なんですか?

第4章 フランスと比べて考える日本の子育て事情

第5章 明石市の政策を真似する自治体が増えている!?

第6章 「国でも同じような対策ができる」と訴える理由

第7章 泉さんに政治家引退後の話を特別に聞いてみた

おわりに 対談を通して泉さんの本当の戦略がわかった

 

泉房穂

1963年、兵庫県明石市生まれ。東京大学教育学部卒業。NHKディレクター、弁護士を経て、2003年に衆議院議員となり、犯罪被害者等基本法や高齢者虐待防止法などの立法化を担当。2011年に明石市長に就任。特に少子化対策に力を入れた街づくりを行う

ひろゆき

1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース

 

【No1275】少子化対策したら人も街も幸せになったって本当ですか?ひろゆき 泉 房穂 KADOKAWA(2023/02)

例えば、もし悩みがあるならば、本を読んで解決しましょう。

本の中に答えがあります。

 

過去においてほぼ同様な事例があって、人類はそのとき既にその悩みを経験し解決しています。

 

文字のなかには、人類の叡智がぎゅっと詰まっています。

 

克服を記した本を見つけ、それを基とし参考とするのです。

自分なりにそれを理解して真似をして咀嚼して実行に移せばよいのです。

 

誰かほかの人に尋ねたり、聞く前に、やれることがあります。

町の本屋や図書館に行ってゆっくりと該当する本を探して、安らかな気持ちでそれに尋ねたらよいのではないかと思います。

 

たくさん本を読むことが、より豊かで充実した人生への扉を開く。

本を読むことで、各人各様、人生に素晴らしい実りがもたらされます。

本という栄養が脳あるいは心に“精神の森”を造成しながら、自分の血となり肉となって自己が形成されてくる。

本は、優れた先人たちが言葉により思考し、形成した精神の世界を、言葉により描出した世界です。

「本というのは出合い方が大事である」

自分にとって未知の世界に、自分が認知しているよりもずっと広くて深い世界に目が開かれる、そんな衝撃的な出合いをしたい。

 

人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。(夜と霧 V・E・フランクル)

 

上善は水の若し。水は善く万物を利してしかも争わず。(老子)

 

人は自由なものとして生まれてきたのに、いたるところで鎖につながれている。(社会契約論 ルソー)

 

人学ばざれば智なし。智なきものは愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり。(学問のすすめ 福沢諭吉)

 

秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず。(風姿花伝 世阿弥)

 

行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて。久しくとどまりたる例なぢ。(方丈記 鴨長明)

 

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして、旅を栖とす。(おくのほそ道 松尾芭蕉)

 

恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。

人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。(人間失格 太宰治

 

 <目次>

はじめに 

世界史

日本史

経済・社会

自伝

宗教

人生論

思想・哲学

科学・心理

日本文化・日本人論

文化・芸術・芸能

ノンフィクション

世界の古典文学

世界の近現代文学

日本の古典文学

日本の近現代文学

おわりに

引用・参考文献一覧

図版出典

 

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論

本能寺の変が起きたはっきりとした理由が見つかっていません。

土地問題という観点から本能寺の変が起きた理由が挙げられていました。

明智光秀は、丹波と近江の治政に心血を注いでいました。

まだ毛利方の領地であった出雲、岩見への国替えを織田信長が光秀に指示しました。

もしもこの命令が光秀に到底受け入れなかったとしたら!?

 

豊臣秀吉は、天下統一後には、分け与える土地がなかったから、大量の金銀を大名たちに配り臣従を誓わせた。また、朝廷の官位という名誉を与えて臣従させた。さらに、日本国内で分け与える土地が不足したため、朝鮮の役につながった。

 

徳川家康が築いた江戸幕府は、安定した社会システムを築けたわけは、石見銀山、佐渡金山などの重要な鉱山資源を独占的に押えて強大な貨幣経済力を持つことができたからだった。

 

経済やお金の観点は、歴史家の史実から考えるというのとはまた違った面白い視点でした。

織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康が関わった歴史の一部分をお金の流れから紐解いて見てみることができて愉しかった。

安土桃山時代からの歴史は面白いぞ!と思えた内容でした。

 

 <目次>

まえがき 

第1章 家康の「ピンチはチャンス」戦略

第2章 信長、秀吉が抱えていた経済問題

第3章 計算づくだった関ヶ原の戦い

第4章 日本の金銀を独占した家康

第5章 タックスヘイブン「江戸」の誕生

第6章 豊臣家を滅ぼした経済的理由

あとがき 

 

元国税調査官。国税局に10年間、主に法人税担当調査官として勤務。退職後、ビジネス関連を中心としたフリーライターとなる。単行本執筆、雑誌寄稿、ラジオ出演、『マルサ!!』(フジテレビ系)や『ナサケの女』(テレビ朝日系)の監修等で活躍している。

4人に1人がおひとりさまの時代が到来しているそうです。

人は、全く人と関わることなく生きていくことは困難です。

毎日の生活や仕事で誰かのお世話になっていたり、また両親と離れて暮らしていてもなんらかの世話をしていかなければなりません。

おひとりさまは、人間関係や友人を大切にしているから、「ひとりぼっちと同義語ではない」は特に印象に残りました。

 

252P 長く働くために必要なのは、健康と理不尽なことに耐えられる力と新しいことに挑戦する柔軟性が大切だと思っています。

これからも健康であることが最優先です。

年齢を重ねても世のなかとつながりを持ち、社会に適応できる柔軟な対応ができることが理想です。老後においてはどのように生きていけばよいかなど気になるところです。

また、おひとりさまであろうがそうでなかろうが、将来のお金、年金の給付についてはとても興味があります。

 

170P 年金は何歳からもらったほうがいいか?

通常の65歳からではなく、70歳まで先延ばしすると82歳、だいたい12年後に逆転する。反対に60歳に前倒しすると、81歳の21年後に逆転する。

 

170P 平均寿命と平均余命の違いを知っていますか

平均余命という数字は、50歳の人が平均してあと何年生きるかというものです。

平均寿命は、男が81.47歳。女性は87.57歳です。

50歳の平均余命は、男が32.93歳。女が38.61歳。60歳では、男24.02歳。女29.28歳です。

つまり、60歳まで生きた男は平均して84.02歳、女性は89.28歳まで生きるということです。平均寿命より長いことがわかります。

日本人は長生きなのです。

 

172P 幸せな老後生活の理想的なパターン

理想としては、年金は少しでももらい始めるのを先延ばしして、毎月もらう年金を多くもらえるほうがいいのです。

私の考える理想系は、可能であればできるだけ長く働く。

それも、厚生年金制度がきちんとある職場で70歳に近い年齢まで働くことをお勧めします。

年金もそれだけ増えていくのです。

 

174P 知っておきたい年金の知識

1 年金の繰り下げ(もらうのを遅くすること)は事前に決める必要はない

2 国民年金、厚生年金と同時ではなく、年金は一部だけ繰り下げることができる

3 年金を繰り下げて困ることがあったら、やめて遡って最長5年分を一括してもらうことができる。(年金の一括受給)

4 年金の空白期間に気をつけよう。480ケ月払って満額受給となる。60歳からの任意加入で穴埋めできる。

5 自営業者や学生など、第一号被保険者の国民年金を支払っている人は、月400円の付加年金にも加入しよう。2年で元が取れる。

6 国民年金を6ヵ月、1年、2年等前納すれば、保険料が割り引かれる

 

 <目次>

はじめに 

第1章 おひとりさま、普通時代がやって来た!(おひとりさま、普通時代、マイナスさまの悲劇 ほか)

第2章 幸せなおひとりさまは貧乏ではいけない。お金と住宅にまつわる話(お金にまつわる話、住宅にまつわるお金の話)

第3章 幸せなおひとりさまは、知識の力で賢く増やす(超低金利の今。会社員でも合法的に税金を減らす方法を考える、15の所得控除と会社員の給与所得控除を理解しよう ほか)

第4章 幸せなおひとりさまのための医療と保険、年金、介護入門(医療保険が守ってくれるもの、守ってくれないもの、保険の基礎講座。まずはこれだけ覚えていて欲しいこと ほか)

第5章 幸せなおひとりさまのためのもっとお金の話(趣味や生きがいもリスク分散が必要です、料理を作る技術、食材を保存する知恵はおひとりさまの必修科目 ほか)

おわりに

 

経済評論家。1961年東京生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。東京大学社会情報研究所修了。大学卒業後は、米銀で為替オプションを扱う銀行員として、東京、ロンドン、ニューヨークで勤務した後に、短期の国連ボランティア、経営コンサルタント事務所などを経て独立。放送作家を経て、1992年ごろからテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などで、経済やマネーのことを評論、コメントする経済評論家として活動。

 

 

【No1272】おひとりさまが知って得する、お金の貯め方・増やし方 手元に残るお金を賢く増やす方法 佐藤治彦 ぱる出版(2022/12)