「知らないものは、まず疑う」。
本書は、この言葉を軸に、野草・野菜・果物・園芸植物など、身近にある“危険”から愛犬や愛猫を守るための有毒植物図鑑である。
ペットは自分で危険を選び取ることができない。
だからこそ、飼い主が「知らないもの」を慎重に扱う必要がある。
マカダミアナッツ、トマト、レーズン、アボカド、アスパラガス、ニガウリ、キャベツ、ナス、ジャガイモ、シイタケ、ズッキーニ、セリ、ネギ、ブドウなど、人にとってはごく普通の食べ物でも、ペットにはアレルギーや中毒症状を引き起こす可能性がある。
「人は大丈夫だから、ペットにも大丈夫だろう」と思い込み、よく知らないまま与えてはいけないことを改めて学んだ。
庭の片隅で咲く花、散歩道でふと目に入る草木、部屋を彩る観葉植物――私たちの暮らしは多くの植物に囲まれている。美しく、触れてみたくなるほど魅力的な植物のなかにも、危険が潜む。
身近な例として、キノコはほとんどが食用ではないと言われる。誤って口にしないよう注意するのは人間でも同じで、ペットにとってはなおさらだと感じた。
また、畑を耕す際には、有毒の可能性がある植物を近くに植えないことが重要だ。茎や葉、球根が土に残れば、他の食用植物と紛れて誤食につながる。
毒を遠ざける工夫は、これまでの失敗の歴史から人が学ぶべき知恵なのだと思う。
■目次
はしがき
1 街角・公園・庭などで見かけるアブナイ植物
2 里山・山地で見かけるアブナイ植物
3 屋内やベランダのアブナイ園芸・観葉植物
4 生野菜と果物にも要注意
5 キノコ、苔・菌類はだいじょうぶ?
6 ペットは有毒・無毒をどう見分け、嗅ぎ分ける?
さくいん
■著者紹介
井上平太さん
獣医師。腫瘍外科を中心に診療し、井上動物病院を開業。植物中毒の研究をライフワークとする。
森昭彦さん
サイエンスジャーナリスト・自然写真家。野草・薬草・野菜の栽培やフィールドワークを通じて植物分類学を調査。
【No2105】犬と猫と暮らす人のための身近な有毒植物図鑑 危険な野草、野菜や果物、園芸植物から愛犬と愛猫を守る 井上平太/医療監修 森 昭彦/植物監修 メイツユニバーサルコンテンツ(2026/05)
