松浦弥太郎 | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

生きていると、思い通りに進まない日がある。

けれども、そんなときに必要なのは、大きな答えや派手な成功ではなく、日々をほんの少しだけ前へ進めてくれる小さな工夫やひらめきだ。

それらは未来をそっと包み込み、優しくひらいてくれる──つまり「アイデア」である。

 

本書では、考えること、学ぶこと、気づくこと、試すこと、工夫すること、そしてときには失敗したことまで、著者の松浦弥太郎さんが積み重ねてきた経験から、「未来をひらくコツ」や「ささやかだけれど確かな処世術」が語られている。

 

松浦さんの数々のアイデアのなかで、特に心に響いた3つを取り上げたい。

 

① 友人の多さより「仲間」を大切にする(38ページ)

 

読書、ヨガ、ジム、朝活など、共通の趣味や思いを分かち合える仲間の存在は、これからの人生でも大切にしたい。

実際、これまでのチャンスも、そうした仲間から自然と運ばれてきた。

 

松浦さんは、友だちの“同一感”よりも、個として自立しつつ、必要なときに力を貸し合える距離感を持った「仲間」が必要だと説く。

仲間は固定された関係ではなく、流動的に変化していくもの。その柔らかさが、人付き合いをぐっと楽にしてくれる。

 

② 願いは「魔法」のように形になる(184ページ)

 

人生を振り返ると、まるで魔法が使われたかのように物事が実現した瞬間がある。

ただ思っているだけではなく、誰かに話し、可能性に向けて行動していたからこそ叶ったのだと感じる。

 

松浦さんは、考えること自体がエネルギーを放ち、具体的な形になると語る。

強く願い、あきらめずに考え続けることで、条件が整い、説明のつかない「思いの力」が働くことがある。

それが魔法であり、良いことにも悪いことにも使えるからこそ、使い方が重要だという。

 

自分が本当に強く願ったことは、たいてい叶ってきた。

「こうなればいい」「絶対にこうなる」という思いは、ひとつの魔法の力となり、自分にも他者にも働きかけ、願いを現実へと導いてくれる。

 

③ 本物とつき合うことで、自分の水準が上がる(72ページ)

 

美術館で絵画を鑑賞すること、お寺で仏像を拝むこと──こうした行動を続けることが、自分を高めることにつながっていると信じている。

 

松浦さんは、「本物のダイヤモンドだけを見ていると、偽物を出されても自然とはじき出せる」と述べる。

常に最上級のものと接していれば、自分の水準も引き上げられる。

アート鑑賞などを通して、上質なものを目に映す習慣を持つことが、自分を磨くことにつながるのだと思う。

 

目次

はじめに

1章 少しだけ「新しい」自分になりたいとき

2章 人生の土台をととのえたいとき

3章 ウキウキする時間を過ごしたいとき

4章 「学び」を始めたいとき

5章 運を呼び込みたいとき

6章 いざというときの処方箋

おわりに

 

著者紹介

松浦弥太郎さん

東京都生まれ。エッセイスト。

2002年、中目黒にセレクトブック書店「COWBOOKS」をオープン。

2005年から9年間『暮しの手帖』編集長を務めたのち、IT業界へ。

(株)おいしい健康取締役、公益財団法人東京子ども図書館役員、『DEAN & DELUCA MAGAZINE』編集長。

映画『場所はいつも旅先だった』監督。

2025年秋より「Papas」クリエイティブオフィサーに就任。