「時間をムダにしている」と感じるのは、脳がもつ癖が原因だという。本書には、その癖に気づき、自分の時間を取り戻すためのヒントが詰まっている。
人によって時間の感じ方は異なり、先延ばしの傾向や時間の使い方も違う。
慌ただしい毎日の中で、ゆとりと達成感を増やしたいと思い手に取った。得たヒントを行動に移し、習慣として体に染み込ませたい。
✦ 幸福な人生のための3つの習慣(別の本より引用)
最近読んだ本では、幸福度を高める3つの習慣が紹介されていた。
コーピング
物事の捉え方を柔らかくし、悪い方向ではなく良い方向へ考え直す習慣。
誰と過ごすか
信頼できる人、ポジティブな人と過ごす時間が、脳と心を健康にする。質のよい人間関係が幸福度を左右する。
マインドフルネス
ヨガの時間は、寺に満ちる有難い気の中で自分と向き合う静謐なひととき。
「いま、この瞬間」に集中する時間の積み重ねが、心を豊かにしてくれた。
✦ この本で心に残ったポイント
ジャネーの法則(29P)
年齢とともに時間が短く感じられる。だからこそ「いま、ここ」に集中することで体感時間が戻り、幸福度も高まる。
仕事は時間いっぱいまで膨張する(45P)
締切りを短めに設定し、意味や内容で区切る。少し時間が足りないほうが集中力が増す。
時間の流れを遅くする(68P)
遠くを見る、体を動かすなどして空間を広げると、狭い世界から抜け出せる。
動けばやる気が出る(97P)
まず体を動かし、いつもの習慣にくっつけることで脳のスイッチが入り、自然に行動できる。
分解して再構築する(149P)
学んだ内容を整理し、例に落とし込む。教えるつもりで学ぶと理解が深まる。
判断の迷いを減らす(162P)
できる人の思考をまねる「TTP(徹底的にパクる)」。真似ることは、学ぶより速く成長を現実に変える方法。
運がよいと信じる(167P)
思い込みが行動を変え、結果を引き寄せる。
記憶力と集中力を高める(170P)
勉強前の10分散歩、紙で読むこと。脳は血流と環境という物理条件で最大化できる。
誰と過ごすか(274P)
信頼できる人、ポジティブな人と付き合うことが、人生を豊かにする最高の習慣。
三人称で話す(300P)
自分を客観視することで脳が鎮まり、感情の暴走を防ぎ後悔を減らす。
不便益(306P)
少し遠回りするなど、効率的でない道にこそ新しい発見や体験の厚みがある。
目次
まえがき
1 慌ただしい毎日に、自分時間を取り戻す 「時間が足りない」をなくす習慣(なぜかいつも時間が足りない人の共通点、マルチタスクこそ一番の時間泥棒だ ほか)
2 意思の力もやる気もいらない 「先延ばし」を防ぐ習慣(先延ばしの正体は、不安をスマホで紛らわす脳、先延ばしグセをなおす3つの基本習慣 ほか)
3 疲れを残さず、サッと集中 「仕事と勉強の効率」を上げる習慣(笑う、最強のコスパ習慣。教えるつもりで学ぶ ほか)
4 不安がふくらむ前に、心を落ち着ける 「考えすぎ」を減らす習慣(「今さらやめられない」を手放す、スマホでダラダラ検索しない ほか)
5 ストレスを減らし、豊かな時間を増やす 「人間関係」を整える習慣(挨拶をする、コーヒー片手に雑談する ほか)
あとがき
参考文献
✦ 著者紹介
堀田秀吾さん
言語学者(法言語学・心理言語学)。明治大学教授。
シカゴ大学で言語学博士号を取得し、司法分野のコミュニケーションを中心に、言語学・心理学・脳科学を横断する研究を行っている。
【No2071】ハーバード、スタンフォード、科学的に証明された時間をムダにしない人の習慣 堀田秀吾 アスコム(2025/12)
