和田秀樹 | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

和田秀樹さんの著作をこれまでにも多く読んできたので、本書の趣旨や背景がすっと理解できました。認知症にならないための具体的な方策が丁寧に示されており、すでに取り組んでいることもありますが、改めて習慣として定着させていきたいと感じました。

 

本書で示される「和田式脳メンテ」とは、前頭葉の刺激・体調の管理・意欲の保持という三つの柱を、日々の生活習慣として積み重ねていくことだと理解しました。

 

■ 前頭葉への刺激

人やAIとのコミュニケーション、テレビや新聞を批判的に読む、習い事を始める、車の運転、旅に出る、オペラなど本物に触れる体験、よく笑うこと、趣味を通じた仲間づくりなど、多様な刺激が前頭葉を活性化させる。

 

■ 体調の管理

栄養や牛乳の摂取、眼や歯の健康維持、難聴への補聴器対応、便秘を防ぐこと、BMI25〜30程度の“ちょっとぽっちゃり”、散歩やウォーキングなどの適度な運動、自律神経と生活リズムの調整、質の高い睡眠など、身体の土台を整えることが重要。

 

■ 意欲の保持

趣味を通じた社会とのつながり、できるだけ仕事を続ける姿勢、生涯現役を目指す心構え、恋愛や推し活、肉食や食欲の維持など、心のエネルギーを保つ工夫が挙げられている。

 

認知症は、外出を避けたり身だしなみに気を遣わなくなるといった意識の低下から始まり、物の置き場所を忘れる、同じ話を繰り返すといった記憶障害、日時や季節・場所・人が分からなくなる見当識障害、そして会話が成り立たなくなる知能低下へと、ゆっくり進行していくとされています。

 

脳の老化が最も早く始まるのは前頭葉であり、運動・感情・言語・記憶・思考など、人が人間らしく生きるための“コントロールタワー”の役割を担っています。

だからこそ、脳の老化を遅らせるためには、まず前頭葉を鍛えることが第一であると強調されています。

 

■ 前頭葉を鍛える5つのポイント

「想定外」を求める──初めての体験を探す

 

やってみないと分からないと考える──「やらずに後悔」より「やって後悔」

 

へそ曲がりになる──本当にそうか?と問い直し、二分割思考に陥らない

 

アウトプットを心がける──自分の考えをまとめ、人に伝える

 

他者とコミュニケーションをとる──表情や態度など多様な情報を処理することで脳がフル回転する

 

いきいきとした人生を歩むために、こうした習慣を取り入れていきたいと感じました。

 

 

■ 目次

はじめに 脳をメンテナンスする生活習慣を

第1章 復習・脳・MCI・認知症

第2章 認知症予防のポイント

第3章 自分でする脳メンテ1 前頭葉刺激習慣の実践

第4章 自分でする脳メンテ2 身体管理習慣の実践

第5章 自分でする脳メンテ3 意欲保持習慣の実践

おわりに

 

■ 著者紹介

和田秀樹さん 

精神科医、臨床心理士、作家、映画監督。1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。国立水戸病院(現・国立病院機構水戸医療センター)を経て、高齢者専門の浴風会病院で精神科医として勤務。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、国際医療福祉大学大学院教授を経て、現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長。幸齢党党首。

 

【No2070】和田式脳メンテ 気になるあなたの新・認知症対策習慣 和田秀樹 白秋社(2026/07)