脳の構造によって人間の心や考えが生じていること、その仕組みの一部が紹介されていた。
脳科学の視点をもとに人に接することができれば、仕事や恋愛を含めた人の行動を理解しやすくなり、自分の人生をより豊かにできると感じた。
「人ってこういうものなのだな」と、言葉に含蓄があり、人はなぜそう考え、行動するのかを脳科学から解説した一冊。
● 印象に残った箇所(一部)
48ページ 誰かのために一生懸命尽くす人は、それによって自分の幸せを得ている
他者を愛しいと感じたり、その人の幸せを願ったりするとき、幸福感を生み出すオキシトシンやベータエンドルフィンが分泌される。
看護師など、人のために自分を犠牲にして働く人は、周囲から見ると「どうしてそんなにできるのだろう」と不思議に思われるが、実際には高揚感や幸福感に包まれ、想像以上に幸せなのだ。
50ページ 歴史小説を読む人は、歴史そのものではなく“アイデア”を学んでいる
偉大な仕事を成し遂げた人がどんなことを考え、どんなアイデアで問題解決に向かっていたのかを学んでいる。
経営者に歴史小説好きが多いのには理由がある。
132ページ 人間関係で傷ついたときは、無理に忘れようとしないことが大切
きちんと向き合ったほうが、きちんと消化できる。
友だちに話を聞いてもらうなど、言語化することで心がずいぶん楽になる。
146ページ 成功者を真似するより、「面白い」と感じた人を真似する
自分の頭で「どの人が面白いか」を考えなければ、その段階で負けなのだ。
面白いと感じた人の方法は、自分に合っている。
目次
はじめに
第1章 「あの人」の頭のなかを読み解く
第2章 脳科学でわかる「危険な人」のサイン
第3章 人間関係の問題はこうやって解決する
第4章 脳がわかれば、人がわかる
【著者紹介】
中野信子さん
東京都生まれ。脳科学者、医学博士。東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授、森美術館理事。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。脳や心理学をテーマに研究や執筆活動を精力的に行う。
