「勉強とは生きるための目的ではなく手段です。
学んだことを自分の強みとして、いかに人生を豊かにしていくか。
そのために使ってこそ価値があるのです。」(78ページ)
本書は、60歳以降の学びは「知識を増やすこと」よりも、
思考力とアウトプットを中心に据えるべきだと説いています。
中高年にはすでに豊富な経験と知識があり、それをどう活かすかが重要。
多様な視点に触れながら、自分の頭で考え、柔軟に判断する力こそが、
定年後の人生を豊かにする“勉強”だと述べています。
読んでいて、
「学ぶことは“増やす”より“使う”へ」
という転換が、今の私にとってとても腑に落ちました。
これまで積み重ねてきた読書や経験を、
ただ蓄えるだけでなく、
自分の視野を広げるために使うこと。
そして、異なる意見にも耳を傾けながら、
最終的には自分の頭で考えて選択していくこと。
ブログを書いたり、読書メモを残したりする行為そのものが、
まさに「アウトプット重視の勉強」なのだと感じました。
これから定年後に向けて、
“柔らかい頭”で生きていくためのヒントをもらえた一冊でした。
中高年になると、それまでに培ってきた知識や経験という大きな蓄積があります。本書では、そのリソースを活かしながら学んでいくという方向性が示されており、私自身も大いに納得できました。人生の選択肢を広げ、より広い視野で物事を考えるために学び続ける姿勢の大切さにも共感します。
また、多様なものの見方や他者の意見に触れながらも、最終的には「自分の頭でしっかり考えて判断する」ことが欠かせないと改めて感じました。
〈78ページ 新時代は思考重視・アウトプット重視に切り替える〉
勉強とは本来、生きる目的ではなく人生を豊かにするための手段です。学んだことを自分の強みとして活かし、人生をより楽しく、幸福なものにしていくために使ってこそ価値があります。
勉強を通じて、多様な視点や考え方が存在することを知り、自分自身も幅広い可能性を思い描けるようになる。これこそが勉強の意義であり、得られる最大の果実だと著者は述べています。
幅広い視野で物事を捉えられる人は、それだけ人生の選択肢も豊かになります。異論や反論を排除せず、「なるほど、そういう見方もあるのか」と耳を傾けられる柔軟さこそが、頭のよさにつながるのだと思います。既存の知識にとらわれない姿勢は、精神の自由にもつながるのでしょう。
✦ 目次
はじめに
序章 なぜ「勉強しない勉強」が必要になるのか
第1章 新時代に知識依存型人間はもういらない
第2章 思考とアウトプットを重視する新しい勉強法
第3章 定年後を充実させる「思考」の極意
第4章 定年後を充実させる「アウトプット」の極意
第5章 前頭葉を意識しながら生きる習慣
✦ 著者紹介
和田秀樹さん
1960年大阪府生まれ。和田秀樹こころと体のクリニック院長。国際医療福祉大学心理学科教授、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師。
1985年東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て現職。
再読 【No2030】60歳からの勉強法 定年後を充実させる勉強しない勉強のすすめ 和田秀樹 SBクリエイティブ (2018/11)
