表紙の女性の赤いヒールに、まずは目が奪われた。
真波莉子は、元厚生省のキャリア官僚にして総理の隠し子。
人呼んで“ミス・パーフェクト”。
「その問題、私が解決いたします」――。
才色兼備、そして驚くほどフットワークが軽い。行動力は桁外れで、総理をはじめ各方面から問題解決を求められる存在だ。
テンポの良さと痛快さに惹かれ、気づけば一気に読み終えてしまった。
限界集落の活性化、キャバクラの売上回復、給食センターの異物混入、女子バレーボール部の改革、厚生省元官僚によるインサイダー取引疑惑――。
莉子は次々と難題に立ち向かい、鮮やかに解決していく。
彼女の迅速な行動、軽快なフットワーク、的確な決断力はまさにパーフェクト。
それでいて現場の声を尊重し、自ら潜入して瞬発力と大胆な発想を発揮する。
困っている人々へのさりげない支援も嫌味がなく、読んでいて胸がすく思いがした。
目次
第一問 限界集落である某村を活性化させなさい
第二問 某市の給食センターの異物混入問題を解決し、ついでに客離れに悩む某キャバクラの売り上げを回復させなさい
第三問 ハラスメントだらけの某女子バレーボールチームを改革しなさい
第四問 厚生省の元キャリア官僚によるインサイダー取引疑惑の真相を解明し、地に堕ちた厚労省の評判を回復させなさい
全問正解なるか!?
著者等紹介
横関大さん
1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒業。
2010年『再会』で第五六回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー
