余命宣告を受けた森永さんは、失うものはない覚悟を持った人だ。
とても心強くて批判や荒波を乗り越えていける力がある。
日本は、人口が減少しつつあり経済力の低下傾向もあり国力が衰退してきている(らしい)
例えば、人手不足に対処するために無節操に外国人労働者の受け入れを増やすことは危険だ。賃金などの雇用や地域の居住環境など中長期的に国民全体にツケが回ってくる。
「ザイム真理教」「失われた30年と経済産業省」「原発」「防衛政策」「対米従属」「小泉構造改革」等々、こんな状況下で現状を打破するためには森永さんのような言論力、他を恐れぬ正々堂々と歯に衣着せぬ物言いができるような力が必要だと思う。
145P 森永さんは「本当のことを言って死ぬ」と語り、実際にそれを実践されているが、これは簡単なようですごく難しいことだ。
遺された時間とお金を、何よりも優先して他者のために自分の言葉を残そうと病身に鞭打って仕事を続けておられることは、言論人として生きて来た森永さんの真骨頂であろう。
人生の残り時間がもうないにもかかわらずここまで突き動かしているものは何か。
それは日本という国のあるべき姿を示し、長い停滞の時代が続く経済、社会を少しでも良くしていきたい、自分の信じる真実を語ることでそれに貢献したい、という純粋な気持ちの表れではないだろうか。
<目次>
まえがき 森永卓郎
1章 さらば「霞が関」
2章 「がん」と向き合う
3章 「失われた30年」と経済産業省
4章 ザイム真理教
5章 防衛政策
6章 小泉構造改革
7章 株式市場はバブルか?
8章 森永流「これからの生き方」
あとがき 岸 博幸
補記 日航123便はなぜ墜落したのか(森永卓郎)
森永卓郎さん
経済アナリスト。獨協大学経済学部教授。1957年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。日本専売公社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。執筆をはじめ、テレビやラジオ、講演など多方面で活躍。2023年末に原発不明がんを公表し、現在、闘病生活を送る
岸博幸さん
経済評論家。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。1962年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。同省在籍時にコロンビア大学経営大学院に留学し、MBA取得。資源エネルギー庁長官官房国際資源課等を経て、2001年、小泉純一郎内閣の経済財政政策担当大臣だった竹中平蔵氏の大臣補佐官を務める。経産省退官後、テレビや講演など多方面で活躍。2023年1月に多発性骨髄腫の告知を受ける
