60歳からは、「これ」しかやらない 老後不安がたちまち消える「我慢しない生き方」 和田秀樹  | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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和田秀樹さんは、悟っておられます。

老年期の生き方に関しては名人の域です。

最近ついつい手に取って読んでしまう和田さん本からまた新しい発見があるのと同時に、既存の知識の拡張や理解がさらに深まるような傾向があります。読んでいて納得できる内容が多いです。

 

「孤独」「健康」「お金」の老後の不安の3Kもあるが、60歳からは好き放題に生きていい → 本当に?好きなことばかりしてもいい。

悲観的で固定観念にとらわれて、したいこともせず我慢している人は、老化のスピードが明らかに速い → 楽観的で一観念にとらわれずしたいことをしていけばいい!

 

「好きな人としか付き合わない、納得できることしかしない」は、若いときにはできなかったので、60歳からそれらができてくるころなのかと思います。

気の合わない人とは付き合いたくないという気持ちはよく分かりますしそうしていきたいものです。

 

◎32P 収入や職種にこだわらなければストレスはもっと減る

お金の心配がないなら、やりがいや張り合いを動機とした「幸せな再就職」ができる。過去にこだわると幸福を逃す危険あり。

 

60代からの再就職をかんがえるうえでの基本は、「お金をとるかストレスフリーを取るか」

まだまとまった額の収入が安定的に必要ならば、もといた会社で仕事を続けつつ、少々のストレスは我慢するというのが妥当な線です。

住宅ローンも返済し終わって、子どもも成人しお金が多くかかる時期が一段落しているならば別です。収入はさほど多くなくていいから、煩わしい人間関係に悩まされなくていい仕事を選ぶことができます。

お金のためでなく、やりがい、楽しさ、人の役に立つ喜びなどを目的として働くとき、幸福度は大きく上がります。

社会と関わり続けることで生活に張り合いがでますし体や頭の衰えも防げます。

 

ひと昔は、定年後に再就職先を見つけることはなかなか困難でした。しかし今は空前の人出不足時代です。人口減少と、団塊世代が定年によって大量に退職したことで現役世代だけでは仕事が回らない状態なのです。

 

収入さえ気にしなければ、働き先はいくらでも見つけられます。

視野の広がる仕事をすれば、定年後の人生が輝く。

 

 

 <目次>

はじめに

第1章 人間関係は「好きな人としか付き合わない」(定年退職は人間関係のストレスを解消するチャンス、孤独になるのは全然悪いことではない、働き続ける場合も、定年後は人間関係のストレスが減る ほか)

第2章 健康づくりは「納得できることしかしない」(医者の言うことを鵜呑みにしない、処方されるがままに、たくさんの薬を飲まない、薬の副作用で意識障害が起こることもある ほか)

第3章 お金は「自分が何に使いたいかしか考えない」(老後に毎月使える金額の上限を計算しておく、収入が足りていても、定年後も働くという選択肢も、医療費は心配しなくていい ほか)

おわりに 老後の不安をなくすには?

 

 

 

精神科医。1960年、大阪府生まれ。1985年に東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院、国立水戸病院、浴風会病院精神科、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、立命館大学生命科学部特任教授。映画監督としても活躍している。

 

【No1523】60歳からは、「これ」しかやらない 老後不安がたちまち消える「我慢しない生き方」 和田秀樹 PHP研究所(2023/12)