警視庁公安部外事一課の倉島警部補シリーズ。
台湾警察から研修の講師を務めるよう要請されて、研修から戻った後輩の西本と台北に向かった。そこでサイバー攻撃を受けた日本企業の現地法人の捜査中に殺人事件が起きた。
サイバー攻撃と殺人事件は連動していると直観した倉島は公安のオペレーションとして正式に捜査に乗り出した。
そもそもスパイはだれか?殺人犯は?
次から次へとページをめくって読みたくなる今野敏さんお得意の警察ものだった。
1955年、北海道生まれ。上智大学文学部卒業。大学在学中の78年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞、17年「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞