最新の論文で学ぶ解剖学や免疫学や脳科学です。
研究結果や論文等の根拠を基にした、目、口、鼻、手、脳、内臓など身体に関する諸々のお話は知っているとためになります。
恐らく原文では手も足も出ずに相当難しいでしょう。
できるだけ噛み砕いてわかりやすく直して伝えていました。
内容を理解することはそう簡単ではなかったな。
風邪や糖尿病などの病気にならないためのヒントがありました。
なんとかして読み手に大切なことを伝えたい気持ちや熱意がちゃんとこちらに伝わってきました。
勉強になりました。
◎51P お酒に強い人は糖尿病になりやすい!
糖尿病の発症のしやすさは遺伝因子や環境因子に影響を受けますが、特にアルコールに注目すると、アルコール摂取量の適切な管理が糖尿病予防に重要なこと、またアルコールに強い人ほど超尿病になりやすいことがわかったのです。
◎風邪が流行るメカニズム
107P 鼻の免疫の分身能力の低下説
風邪やインフルエンザが絶滅しないのは、北半球と南半球で交互に冬になり流行を繰り返すためかもしれません。これはウイルスの知恵であるのかもしれません。今後は。鼻粘膜からの細胞外小胞の分泌を促す鼻スプレーなどを開発することで、冬の起こる感染症の流行を抑えられる可能性があります。鼻の免疫力を維持するためには、鼻を温かく保つことが大切です。
107P 体内時計説
人間の身体は本来冬場は免疫力を低下させ活動をしない状態になっているのにもかかわらず、現在は冬でも活動的に働いてしまうため病原体に暴露される機会が夏と変わらないから冬に病気が流行する、という可能性があるようです。免疫も、夜間はコンビニのように、人件費―コストを削って手薄になっていると考えられます。もしこうした予測が事実ならば、免疫系の弱まる時間帯や季節の活動を制限し、免疫系の強まるタイミングでワクチンなどを利用すれば、危険な病原体と効率的に戦うことができるかもしれません。
◎150P 歯磨きしないと糖尿病になる!?
歯周病菌は血糖値を上げるという直接的な糖尿病の原因となるだけでなく、筋肉を脂肪化させ身体に炎症を起こし、腸内細菌の多様性を奪うことが示されました。地球上に存在する菌の中でも、歯周病菌は私たちの身体にとって非常に有害な部類に入ります。人間の口の中になぜこのような凶悪な菌が住みつけるのかは謎のままです。糖尿病の予防には運動、生活習慣病の是正などがありますが、それに加え念入りな歯磨きもおすすめです。
<目次>
はじめに
1章 驚きの内臓(すごすぎる腸、おしっこにまつわる謎、老化&ダイエットの常識のウソ、最重要器官・心臓の謎)
2章 病と戦う免疫の新事実(宿敵・がんとの戦い、難病・AIDSと免疫;風邪が流行るメカニズム、免疫のシステムとアレルギー)
3章 知らなかった目、鼻、口、手の働き(目の新たなる可能性、鼻の重要性、意外な歯の働き、脳を強化する手の秘密)
4章 謎だらけの脳(驚きの脳の仕組み、神経回路の不思議 ほか)
5章 想像できない未来の人体(AIは人体をどう変えるか?人体改造の可能性、人体を「作る」)
中尾篤典〉京都府生まれ。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科救命救急・災害医学講座教授。
毛内拡〉北海道函館市生まれ。博士(理学)。脳神経学者。お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。
【No1478】ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました 中尾篤典 毛利 拡 秀和システム(2023/08)
