人生を変える読書 人類三千年の叡智を力に変える 堀内 勉 Gakken(2023/12) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書は、例えば著者、主人公、偉人、歴史、自分等との、非日常の中での対話だ。

ご縁のあった著者を応援したい!
読書の楽しさ、面白さ、大切さを伝えたい!

 

 

メメントモリ(死を想え)、182P「貴重な時間を自分自身の為に使うためには、自分が死すべき運命にあるという必然を認識することが大切だ」

マルクス・アウレリウス、アリストテレス、カント、ルソー、アラン……。

哲学的な思考に基づく空気感がずっと漂って流れていた。

人間の三大欲求は、食欲、睡眠欲、性欲である。人間の精神的三大欲求は、知りたい、自由になりたい、幸せになりたい、の三つである。

この本は何を語っているのか?この本のテーマは何か?この本の結論は何か?

読書とは何か?読書をする意味とは?読書をする効用は?

本を読めば人間にはさまざまなものの見方や考え方や価値観があることがわかる。人のさまざまな思考の軌跡を読書を通じて容易に追体験することができる。

堀内さんがこれまでの良書を読んできてその裏付けされた知見が書かれていた。

 

◎27P 考えるための灯火としての読書

読書こそが、考える材料を集め、考える枠組みを構築する手段としてもっとも優れたものである。

 

◎86P 習作を描くように一冊一冊を読んでいく

積極的に疑問を抱くこと、想像力を働かせること、人と違った発想をすることの大切さがある。

人間は選択の積み重ねで成り立っている。瞬間の選択があなたという人間をつくっていくから、どんな本を読むか、どの本を選ぶのかという選択が非常に重要である。

 

◎171P 自分が好きだと思えるものを出発点に

読書をしたいのならば、自分の中でよいと思えるもの、好きだと思えるものを出発点にする。

 

 <目次>

はじめに 

序章 自分を形づくる読書―人格をつくりあげるのはあなた自身である(「どんな本を読めばよいのか?」の答えとは、人々の不安と欲望を駆り立てる社会 ほか)

第1章 人生を変える読書―あなたはまだ本当の読書を知らない(人間は「体験」と「学習」が積み重ねられた存在、読書によって自分の体験を拡張する ほか)

第2章 生きるための読書―不確実な人生を生き抜く力を手に入れる(自分の外に対する普遍的かつ根源的な疑問、自分の内に対する普遍的かつ根源的な疑問 ほか)

第3章 好きから始める読書―読書至上主義という思い込みを捨てる(多読を目標にする必要はない、私のノンフィクションの読み方 ほか)

第4章 対話としての読書―既成概念の「枠組み」の外に出るために(資本主義というOSの世界を生きる、経済思想の世界に分け入る ほか)

おわりに 

参考文献

 

多摩大学大学院経営情報学研究科教授、多摩大学社会的投資研究所所長、一般社団法人100年企業戦略研究所所長。東京大学法学部卒業、ハーバード大学法律大学院修士課程修了、東京大学Executive Management Program(東大EMP)修了。日本興業銀行(現みずほ銀行)、ゴールドマンサックス証券、森ビル・インベストメントマネジメント社長、森ビル取締役専務執行役員兼最高財務責任者(CFO)、アクアイグニス取締役会長等を歴任。現在は、社会変革推進財団評議員、川村文化芸術振興財団理事などを務める傍ら、資本主義の研究をライフワークとして、多様な分野の学者やビジネスマンと「資本主義研究会」を主催している。

 

【No1460】人生を変える読書 人類三千年の叡智を力に変える 堀内 勉 Gakken(2023/12)