【No1202】人間の業 百田尚樹 新潮社(2022/08) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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毎週メルマガで発行している「ニュースに一言」の原稿をまとめたものだ。

世のなかを騒がせた様々な事件を取りあげて百田さんの想いが述べられている。

痛快で十分楽しめる内容だった。

3P「人間の業」

「業」とは、仏教やバラモン教の「カルマ」に由来する言葉、「行ない」という意味でしたが、「前世の善悪の行為によって受ける報い」と捉われ、「理性によって制御することができない心の働き」という意味となっています。

つまり、頭でいけないことと理解していても、その行為を止めることができないとき、私たちはそれを「人間の業」と呼びます。

わかりやすく言えば「分かっちゃいるけどやめられない」というやつです。

 

コロナウイルスやワクチン接種に関する記事を取りあげてみた。

毎日罹患者の数が報道されている。関係者がその数を把握すればよいのでは。

だから、もうそろそろ数の報道は止めたらよいのでは。

新型コロナウイルスに対する国民へのワクチン接種政策は、コロナウイルス罹患者が減らないことから、どちらかというと成功しているとは言えないだろう。

重症化を防いでいるかどうか、自己免疫力でじつは防いでいるのでは?

よく分からない内容が入ったワクチンを打つことで、いつか将来人間の体に悪い影響があるものかどうか……など、杞憂であればよいが。

 

コロナワクチンに関するいろいろな情報が関係者だけが持っていて、重要なことが開陳されていないか情報が少ない。

 

体に基礎疾患がある人以外の方は、重症化するリスクが低いとするなら、頭痛や倦怠感などのひどい副反応を避けたいために、お上の言われるままにはワクチンを打たない!という各個人の選択肢も大いにありだと思った。

 

37P ワクチンはゴールではない

もう一度言います、私は決してワクチン否定派ではありませんし、その効果もおそらくある程度はあるだろうと認めています。ただ、無条件に受け入れるのにはもう少し時間と判断材料が必要だと思っています。そして最後の判断はあくまで個人が行うもので、それは尊重されなければなりません。これを認めないのは、最も避けなければならない全体主義にほかならないからです。ワクチンはコロナ禍終息のための手段だったはずが、いつの間にかワクチンを打つこと自体が目的になっているのは、滑稽以外のなにものでもありません。

 

44P ワクチン一辺倒に異議あり

奈良県五條市の中学校で教諭が生徒に新型コロナウイルスワクチンを接種したかどうか調べていたことがわかり、学校が生徒らに謝罪するとともに市教育委員会が再発防止に努めることを表明したというニュースが2021年9月にありました。

ワクチンを接種するしないは本来自由であるべきで、その差により最も公平でないといけない学校が生徒への対応を変えるなんてことはあってはなりません。また接種の有無はそれこそ“個人情報”の最たるものです。

 

59P ワクチンについての私の結論

ワクチンができる前は「ワクチンさえ完成すればコロナは終息する」と多くの人が信じていましたが、今やワクチンはコロナに罹らないためのものではなく、良くて重症化を防ぐことができるに過ぎないものと考えられています。ですから端から重症化のリスクの低い人にはワクチンの必要がないと言っているのです。

私はコロナがどんな病気か分からない時期には絶対に罹らないようにすべきだと考えていましたが、やがて過度に恐れるに足らないとわかってからは、それよりも優先するものがあると主張してきました。

ワクチンは“絶対的完成品”でなければならず、途上ではいけないのです。その意味では一回目、二回目とよくそんなわけもわからないものを平気で自分の身体に入れられたものだと感心します。

コロナとの付き合いも長くなりました。これからは言われるままでなく、自身で最良の選択をしていくべきです。政府は三回目接種が進まないと嘆いていますが当然です。国民は日々学習しているのですから。

 

 <目次>
まえがき
第1章 世に阿呆の種は尽きまじ
第2章 コロナというバカ発見器
第3章 図々しいにもほどがある
第4章 友愛の限界
第5章 現実は時に想像力の先を行く
第6章 正義の味方は厄介だ
第7章 この美しき世界
第8章 納得いかん
第9章 渡る世間は反面教師ばかり
あとがきに代えて

1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年『永遠の0』で作家デビュー。『海賊とよばれた男』(第十回本屋大賞受賞)等著書多数
ほかの著書に「アホか。」など。