ザワザワ、モヤモヤ「今村夏子ワールド」
読後の感想を見ているとよく目にしたワード。
大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。
「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。
あの女が新たに雇われるまでは(とんこつQ&A)
敦煌→とんこう→とんこつ。てんが取れてそう読むようになった。
丘崎さん→おかざみさん→おかみさん→お母さん。こういう変化は面白いな。
あまりおおくは語れないが、ありきたりの楽しさではなく、割り切れない部分にユーモアがあり、歪んでいく狂気を孕んだ様子をなんの変哲もない普段の日常にじわじわっと落とし込んでいくように感じた。
<目次>
とんこつQ&A
噓の道
良夫婦
冷たい大根の煮物
1980年、広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞しデビュー。「こちらあみ子」と改題し、同作と新作中編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞を受賞。2017年『あひる』で第5回河合隼雄物語賞、『星の子』で第39回野間文芸新人賞、2019年「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞
