終活は、誰彼と必ずといっていいほど対面する課題です。
今後の相続のために心がまえや準備をするのには、早いことはありません。
実際に相続の発生から相続税の税務署への申告までは、10ヵ月しかないタイトな期間です。
例えば、遺産分割協議書を作る際には、どれだけの遺産があるのか調べなくてはなりません。
住宅を負動産にしないためになにをなすべきかがテーマとして、キーワード的に気になった箇所を取りあげてみました。
・2018年の調査では7戸に1戸が、2033年には3戸に1戸が空き家になる時代。
・少子化による人口減少や世帯数の減により住宅の需要が減少する不動産市場、売るにも貸すにも厳しい時代となる。
・実家の空き家をそのままにして莫大な維持コストがかかったというタレントの松本明子さんの事例から、使用しないのなら思い切って実家を売ることを検討する。
・今は兄弟姉妹の仲が円満でも、今後どうなるかわからない。自分たちが亡くなった時に、子どもたち(つまりいとこ同士)が良好な関係を続けられるとも限らない。共有名義の土地を相続するすることは、下の世代に迷惑を掛ける可能性を残すので、共有で相続するのは避けるべき。
・両親のどちらかが亡くなり、片親になった(一時相続)時は、親の全財産の行方を話し合う大きなチャンス。
・気をつけたいポイントや苦労する点がわかるので、エンディングノート作りを親に勧めるのならまずは自分から作る。
・実家について、登記事項証明書(登記簿)、公図や地積測量図、建物図面、登記識別情報通知書(登記済証)、固定資産税納税通知書を集めておく。
・隣地との境界線を明らかにして、土地登記簿と実際の土地が相違ないことを確認する
・相続税の節税方法として、現金を不動産に替えておく(評価額が下がる)、生前贈与をして財産を減らしておく。生命保険の非課税枠(500万×法定相続人数)を使う、孫を養子縁組など相続人を増やす。小規模宅地等の特例を利用する、自宅をリノベーションして現金を減らす、墓や仏壇等非課税財産を買っておく、財産を寄付する等々。
・建物付きで売らないと、更地にすると住宅用地の特例が適用されなくなり、固定資産税が大幅に上がる。
・入居者の募集をする際に活用、自治体が運営する「空き家バンク」、地方自治体がホームぺージや役所の窓口で空き家情報を紹介してくれる制度を利用する。
いろいろと大変勉強になりました。
ありがとうございました。
<目次>
1章 あなたの「家」、これからどうなる?(「親が亡くなった」…突然直面する“実家問題”、日本は「空き家だらけ」という現実 ほか)
2章 「家」と相続の話―親子で決めておくべきこと(相続トラブルを招かないために「実家」「自分の家」の未来を考えよう!、準備が9割!「負動産」にしないために、いつからどんなことを決めておく? ほか)
3章 “住む”実家のどこを直せばいい?(相続した実家に住むとしたら、リフォームを考える時期はいつ?、まずはどこから手をつけるのがいいか ほか)
4章 “売る”上手に売るにはどうする?(その家、売る?売らない?どっちが得?、相続した不動産を売却する流れ ほか)
5章 “活用する”実家の有効活用を考えよう(賃貸経営の基礎知識、不動産活用をするなら管理会社選びが重要 ほか)
付録 明るい未来のために今すぐ始めよう!「家」を活かす準備
株式会社コジマ代表取締役社長。1968年、埼玉県出身。大学卒業後の1991年、フジサンケイグループの不動産建設会社に入社。98年に退職後、父の経営する株式会社コジマに入社。2004年に代表取締役に就任。不動産の管理、売買・賃貸の仲介・代理、コンサルティング、リフォーム、土地の有効活用など、不動産の専門家として幅広く活動。空き家・空き地問題、相続の問題に積極的に取り組んでいる。2021年に「片付け整理ドットコム」を立ち上げ、不動産・建築の視点に基づき「家の整理」全般のサービスを提供
