【No1070】聞き出す力 近藤勝重 幻冬舎(2022/02) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

自らの言葉の力やその場での対応する力、人柄などの要素を総合的に備えた人間力がある人が相手から聞き出す力を伴うのです。

なるほど!聞き出すとはこういうことなのかと思えるような実例を基に書かれた内容でした。

近藤さんには、聞き出す力があるから、聞き出した言葉にはそれ相当な力がありました。

 

53P

俳優の高倉健さん

「心で思わないと演じることなどできません。涙は目からではない。心から流れ出るんです」

人から話を聞き出す場合にも、まず相手の思いや考えをよく知り、心を寄り添わせてみることが大事なのではないかと思うのです。うわべだけの話ではない、本当のところが聞きたいのなら、まず自分の物差しはいったん脇に置いて、決して否定的にならず相手の話によく耳を傾けることがだいじなんですね。

 

55P 顔ではなく胸を向けて話すアンミカさん

「人と話す時は相手の方に胸を向けて話しなさい、と母に言われました。それが身についてから、苦手だった人との会話が苦でなくなりました」

 

99P 作家桜木紫乃さんとのストリップ談義

「彼女たちは恥ずかしいところを見せていると客に思わせる。だましているんです。ウソがホント。昇華されたフィクション。それがストリップなんですね」

 

185P 面白さは中へはいらないとわからない

俳優の樹木希林さん

「楽しむのではなくて、面白がることよ。楽しむというのは客観的でしょう。中に入って面白がるの。面白がらなきゃ、やってけないもの、この世の中」

 

 <目次>

はじめに どう聞き出すか、自問しつつの半世紀でした

聞き上手な人の相づち力

『聞く力』の阿川佐和子さんから聞き出した話

寡黙な健さんを饒舌にさせた日

言葉ではなく心が人を動かす

重要情報を聞き出すには雑談力が必須

言うつもりのなかったことまでしゃべらせる

専門用語は使い方ひとつ

「ストリップ舞台裏潜入記」の舞台裏

記者生命をかけた聞き出し方

巨匠がこだわった事実と真実 ほか

おわりに ブン屋って、なんで言うのと母に聞かれ

 

毎日新聞客員編集委員。早稲田大学政治経済学部卒業後の1969年毎日新聞社に入社。論説委員、「サンデー毎日」編集長、夕刊編集長、専門編集委員などを歴任。毎日新聞(大阪)の大人気企画「近藤流健康川柳」や「サンデー毎日」の「ラブYOU川柳」の選者を務め、選評コラムを書いている。著書多数。長年MBS、TBSラジオの情報番組に出演する一方、早稲田大学大学院政治学研究科のジャーナリズムコースで「文章表現」を担当してきた.。