【No1056】読破できない難解な本がわかる本 富増章成 ダイヤモンド社(2019/03) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

答えは古典に書いてある。

多くの人が悩んでいることのほとんどは、歴史上すでに誰かが徹底的に考え抜いています。

もし自分に悩みや疑問を感じたならば、それらを解くためのヒントは名著のなかにあるものと思います。

この名著は、本の中でも特に多くの人に読み継がれていたり、数千年という時を経ても今なお読み継がれているものです。

 

名著とは基本的に読破することができない本。

時代背景と常識を前提として書かれているので、現代人にとっては説明不足です。

 

アリストテレスからプラトン、ブッダ、孔子、老子、スピノザ、カント、デカルト、フロイト、ニーチェ、マルクス、ドゥルーズ、ピケティなど、ソクラテスの弁明や論語、方法序説、幸福論、歎異抄などの委託料の名著のエッセンスを取りあげて、1作品4Pでイラストとともに噛み砕いて紹介しています。

 

私たちはなぜ本を読むのか。

それは「本は人類が積み上げてきた叡智のアーカイブだから」。

本は、人に知識や喜怒哀楽全ての豊かな経験を与えてくれる存在だ。

ときに読んだ人の人生を変えてしまう本もある。

 

おおざっぱにわかったのち、興味があったら原典にあたればよいと思います。

気に入った箇所をメモしてみました。

 

24P『旧約聖書、新約聖書』

人生が苦しくってしょうがない人たちが、その理由を神から心が離れているからだと理解した。神の律法をひたすら守るがうまくいかない。そこで、神自らが人間の姿をとって出現し、全人類の罪をあがなったというストーリー。

聖書の内容はざっくりと知っておきたい。聖書の知識なしでは、海外における習俗、習慣から政治的な問題まで、その根本を理解することができない。聖書を知ることで世界の新しい側面が見えてくる。

 

48P『般若心経』 262文字

出家しなくても、読んだり書いたりすることで功徳が得られる。すべての苦しみを消し去ることができる。唱えるだけでこころが楽になる。

 

162P『戦争論』孫子の兵法と並ぶ近代の戦争論は現代に大きな影響を受けている。

「戦争は他の手段を持ってする政治の継続にすぎない」

「政治は目的を決め、戦争はこれを達成する」

「敵の戦闘力は、撃滅せられねばならない。中途半端な攻撃は許されず相手が完全にやる気を失うような作戦をとること」

 

184P『資本論』

資本家は労働者を多めに働かせて「剰余価値」を生み出し「搾取」する。

労働力という商品だけが余計に価値を生み出すという特殊性を持っているから、資本主義が成立する。資本主義社会では、資本家にならないと豊かにはなれないのです。

 

192P『21世紀の資本』

富む者はますます富み、貧しいものはますます貧しくなる。

経済成長を期待し、資本主義を放置すれば、ますます格差が拡大する。

資本を持つ人は、経済が成長するよりも迅速に自分の資本を増やすことができる。

世界の貧富の差を是正するために「累進課税の富裕税」を世界的に導入し、資産の再分配をすることを提案している。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 古代・叡智編 古代からの叡智を知ることができる本

第2章 思考・理性編 考えに考えて人生を変える本

第3章 人生・苦悩編 悩める人生について考えることができる本

第4章 政治・社会編 現代の政治思想とその起源がわかる本

第5章 経済・生活編 仕事と生き方がよくわかる本

第6章 心理・言語編 人の「心」と「言葉」について考えてみる本

第7章 思想・現代編 現代社会を別の角度から考えてみる本

第8章 日本・自己編 日本の思想をふりかえって自分を知る本

 

河合塾やその他大手予備校で「日本史」「倫理」「現代社会」などを担当。中央大学文学部哲学科卒業後、上智大学神学部に学ぶ。歴史をはじめ、哲学や宗教などのわかりにくい部分を読者の実感に寄り添った、身近な視点で解きほぐすことで定評がある。