読書会は、朝起きてからすでに始まっています。
会場へ余裕を持って少し早めに行きます。
辺りの街を散策してみると、四季折々の変化に気づくことがあります。
会場にある絵画や調度物の美しさに心動かされることがあります。
それを自己紹介や雑談のときに触れるのです。
また、主催者の方のお手伝いをしたり、あとから来た人と一言二言、言葉を交わすのです。
読書好きな人たちと仲良くなり、会場の雰囲気に慣れてスムーズに感想を述べることができます。結果的に参加してよかった!と思える読書会になる可能性が数段高まります。
こんな読書会に参加してみたい、このような読書会を主催してみたいと思える本に出会えて嬉しいです。
読書会を大いに楽しむためのポイントがいくつも散りばめられています。
読書会に参加してみたい人には不安が少なくなるように、読書会を開催してみたい人には運営のコツを伝えようと、これから読書会に参加したい人、読書会を主催したい人向けの良本です。
一般的にはこのような流れで読書会が行われます。
21P 読書会の流れの例
・読書会についての説明・注意事項の共有
・参加者の自己紹介
・主催者による課題本の紹介
・ひとりずつ感想を話す
・フリートーク(個人の感想について気になることを質問したり、司会が話題を投げかけたりする)
・最後に一言感想タイム(今日の感想や云い残したことなどを話す)
要素と分類は読書会を主催する際には参考になります。
33P 読書会の要素と分類について
選書方法-課題本方式、持ち込む方式
場所-実会場(オフライン)、オンライン、集まらない方式
回数-一回きり、複数回
参加者-対象者限定、対象者限定しない
ゲスト-講師や著者などを招く、ゲストなどがいない
発想を豊かにして実際に取り上げて実施できれば面白くなります。
35P ちょっと変わった読書会のアイデアについて
発売前の小説を読む読書会、短編小説等その場で初めて読む読書会、作家の全作品やテーマに沿った複数の本を課題本とする読書会、文学全集を読む読書会、黙々と静かに読むだけの読書会、芸術家の画集の読書会、テーマを変えて24時間読み続ける読書会など
読書会とは?読書会の魅力や楽しさなどの紹介です。
47P
一通り読みさえしてしまえば、著者は来ようが、専門分野の先生が来ようが、誰でもフラットな立場で感想を話すことができるのです。
52P
感想は無理なく感じたまま素直に話そう。「好きなセリフ」「共感した一文」を含め本の感想は何を話してもよいのです。難しかったでもよい。
18P
読書会は、人と出会い、本と出会う場なのです。
8P
読書会は、参加するのも楽しいけれど、自分で主催するともっと楽しい。
67P
自分の一番読みたい本や好きなテーマを選ぼう。あなたが読みたいと思う本を選択することが一番よい。
68P
古典と呼ばれる昔から読み継がれている本を選ぶのをお勧めします。
7P
知らない作品に出会える、読書仲間が増える、読書会から新しいイベントが立ち上がる。初対面の人でも本の話ならできる。
18P
読書会では、本について話しているだけなのに、相手の考えを深く知ることができたり、自分自身の思いを再発見したりすることができます。初対面の人と話していても仲のよい友人と話していても、新しい一面を見つけることができます。
主宰する自分が楽しめる読書会を開催する。
日本最大級の読書コミュニティ「猫町倶楽部」主宰者、山本多津也さんは、
「私は終わった瞬間に次の読書会が楽しみになるような、そういう会にするためにどうしたらいいかってことをいつも考えています。人のためとかじゃなくて、どんな感じの読書会なら自分が楽しめるのか、どんな人に集まってほしいのかっていうのを優先してやるのが一番いい。
今でも課題本は私が決めていますし、なるべく無駄な労力をかけたくないから無理に人に合わせない。
(中略)
全ての読書好きは、お気に入りの読書会を一つ持っているって感じになっていくことを夢見ています」
京都出町柳のコミュニティスペースGACCOHの倉津拓也さんは、
「本に基づいて自由に対話する読書会の空間は、独特だと思います。通常の社会の価値観とは異なる空間を実際に体験するのが読書会の良いところかなと思います。」
しょうへいさんは、
「コミュニティが固定化しないように気をつけています。何も考えていないと関係性も内容もどんどん閉じていってしまうと思っていて、違うことをやるのを意識しています。そうすると新しい出会いがあって、新しいことに挑戦できる。新しい参加が来てくれて、よい循環が生まれるのかなと思います。意図的にやっていないことをやろう、前回と違うことをやろうっていうのを企画のときから考えています。」
参加者のみんなと読書の楽しさを分かち合いたいのです。
自分が読み取った知識がその場にいる他人の言葉とつながり、自分が感じた感情がその場にいる他人の心と繋がっていく。
そうすると、読書会はとても有意義で楽しい時間になるはず。
<目次>
はじめに
第1章 読書会とは?
第2章 読書会にはどんな種類がある?
第3章 読書会に参加するには?
第4章 読書会を開催・運営するには?
なぜ読書会を開くのか?―主催者に聞く!
読書会では何が起きているか?―紙上の読書会
読書と読書会について本気出して考えてみた
付録 必携・読書会ノート―コピーして活用しよう
おわりに
竹田信弥
東京生まれ。双子のライオン堂書店の店主。文芸誌『しししし』編集長。NPO法人ハッピーブックプロジェクト代表理事
田中佳祐
東京生まれ。ライター。ボードゲームプロデューサー。NPO職員。たくさんの本を読むために、2013年から書店等で読書会を企画
【No1027】読書会の教室 本がつなげる新たな出会い 参加・開催・運営の方法 竹田信弥 田中佳祐 晶文社(2021/12)
