小室夫妻が結婚された先般までの報道等の過熱ぶりには、こういうことも原因の一つだったのかと。膝を叩いたほどに的を射た意見だと思います。
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私たちがひとりの人間として、「個人としてどう生きるのか」
なぜ私たちはここまで「眞子さまの結婚」を語ってしまったのか。
いまや皇室という「その構成が外からもっとも見えやすい家族」は、日本で生きる私たちが心の中の持っているいろいろな感情、解決できていないいろいろな問題、さらには社会が抱えている課題などを映し出すスクリーンや鏡のような役割を果たしているのです。
眞子さまと小室圭さんをあれこれ語ることを通して、実は私たちは自分自身の奥に秘めたさまざまな問題を語っていたのです。
今での人生の選択や決意について、家族や他人のせいにして諦めてきていなかったか。
これまでやり残したことはないのか。
将来何をやりたいのか、どう生きていきたいのか。
小室夫妻の事例を鑑みて、価値観の転換を図るなど自分が主となる行動をしていこうと考える人がいるのではないでしょうか。
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「自立した大人になる」
いまは個人だけではなくて、日本の社会としてもこれまでになく「自分で考え自分で決めること」を求められている時です。たとえこれまでのやり方や価値観を変えることになったとしても、勇気を出して自分で自分の進む道を決めることが求められている。「これまでそうしてきたから」「みんながそう思っているから」という態度では、個人としても納得のいく生き方はできないし、社会や国としての未来もないのです。
<目次>
プロローグ―複雑性PTSDの衝撃
第1章 “お父さんっ子”で「母の作品」としての眞子さま(“陛下の初孫”として生まれて、“お父さんっ子”だった「しっかり者の長女」 ほか)
第2章 眞子さまのご結婚はなぜバッシングされるのか(「家制度」へのこだわり、選択的夫婦別姓に反対する人たち ほか)
第3章 皇室女性という悲劇(お声が出なくなった美智子さま、長く公務を休まれた雅子さま ほか)
第4章 バッシングしている人たちが知らない日本社会という病根(日本の女性はまだまだ「人生の選択肢」を持てていない、「親と子は独立人格」が常識となっていない証拠としての教育虐待 ほか)
エピローグ―私たちに問い返される「個人の意思」
あとがき
1960年北海道生まれ。精神科医。東京医科大学卒。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。専門は精神病理学。著書多数
【No.1018】なぜ眞子さまのご結婚はバッシングされたのか 皇室女子と「個人の意思」 香山リカ 秀和システム(2021/11)
