小さいこどもの頃、絵本を読んだり聞かせてもらって親しんだ昔話を思い出します。
かぐや姫、おむすびころころ、わらしべ長者、さるかに合戦、かちかち山、ぶんぷく茶釜など有名なおとぎ話が題材となっています。
「死体」が必ず出てくるファンタジー感ありのミステリーです。
各物語の登場人(動)物たちは、昔ばなしのオリジナルと比べると結構飛躍していますが、物語の構成と各編のトリック、伏線の回収は見事でした。
怠け者のくせに欲張りな惣七じいさんが何度も何度も同じ時間を繰り返し何回も何回もループしていまに戻ってしまう「七回目のおむすびころりん」が格別に面白いと思います。
<目次>
竹取探偵物語
七回目のおむすびころりん
わらしべ多重殺人
真相・猿蟹合戦
猿六とぶんぶく交換犯罪
1980年千葉県生まれ。早稲田大学卒業。「浜村渚の計算ノート」で「講談社Birth」小説部門を受賞しデビュー。
著書に「むかしむかしあるところに、死体がありました。」など。
【No.1004】むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。青柳碧人 双葉社(2021/10)
