【No.988】カミサマはそういない 深緑野分 集英社(2021/09) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

表紙の金巻芳俊さんの彫刻はインパクトが強い。
・ストーカーVS盗撮魔-SNSでの人間観察から個人を特定するのが好きな俺。次のターゲットを追うと、そこではそのターゲットの兄が部屋を監視していた。
・饑奇譚(ききたん)-「大放出」の前日にご飯を食べないと、体が消えてしまう世界。食べなかったらまさか僕の体が別世界に飛ばされてしまう。
・新しい音楽、海賊ラジオ-海に囲まれた島に住む僕たちは、海賊ラジオで新しい音楽を聴きたい、と探し続ける。ほか。
陰鬱な話の7つの短編集。
絶望的なラストが待ち受けているとわかっていても、怖いもの見たさでついつい読んでしまった。
時代とか具体的な舞台とかの説明はない。
暗くて重い雰囲気が漂っている。
現代日本や近未来、異世界とか。
無人の遊園地や戦場に絶望的な雰囲気が漂っている。
世にも奇妙な物語の世界に放り込まれているような感覚となった。
救いのないものばかりで、救いのあるカミサマはいるのかどうかよく分からない。

 

<目次>

伊藤が消えた 

潮風吹いて、ゴンドラ揺れる

朔日晦日

見張り塔

ストーカーVS盗撮魔

饑奇譚

新しい音楽、海賊ラジオ

 

 

1983年神奈川県生まれ。2010年、第7回ミステリーズ!新人賞にて短篇「オーブランの少女」が佳作入選、2013年に短篇集『オーブランの少女』(東京創元社)が刊行されデビュー。