齋藤孝さんらしい噛み砕いて含蓄のある言葉で書かれてあって読みやすい。
テーマを絞って書かれてあります。
例えば読書の分野では、実践を移すためのアイデアが魅力的です。
116P 読書は知を鍛える最適な手段。読書は脳の全体を鍛えてくれる
たとえば、作者の意図や気持ちを知ろうと意識して読むと、理解系が働いて発想が生まれやすくなりますし、気持ちを乗せて小説に触れると、感情系が揺さぶられて認知予防につながるといいます。また、声に出して音読すると運動系が刺激され、さらには本をいったん閉じて思い出す行為を繰り返すと、長期記憶が鍛えられるのだそうです。
読書は私たちの知的水準を上げてくれるだけでなく、時間的かつ空間的な視野を広げ、心を豊かにしてくれるのです。
豊かな心と知識とは、すなわち教養です。
130P 小説を読むことで情感が豊かになる。感情を乗せやすい。感情を揺り動かす術にも長けている。
156P ひとつのテーマにつき5冊の本を読む
読み終わる頃には、その分野の知識をかなり深めることができます。
特定の分野の本を繰り返し読むことで、その分野の「考え方」を学ぶことができます。
作者はこんな考え方をするのか、こういう理論に基づいて物事を紐解くのかなど、新しい視点を養うことができます。
読書を繰り返し重ねることで、知性の勘を鍛えることができるのです。
頭がよいとは、こういう人を言います。
3P
頭がいい人は情報を整理する力や要約する力、構成する力、説明する力などが備わっている人です。
5P
頭がいい人というのは、物事の何が重要か、あるいは重要でないかと、自分の視点で理解できている人です。
(中略)
得た知識を頭の中で整理し、再構築し、体系化できる人。
頭がいい人は、この情報の整理力があるから正しいアウトプットができるわけです。
教養とは、知識を身につけることで養われる心の豊かさだと言う人がいます。
器用貧乏にならないよう、ぼくのような凡人にとっては、ひとつに絞って傾注することがよいと思います。
214P ひとつに絞って才能を結実させる
才能とはひとつのことにエネルギーをぶつけると、やがて突出するものです。
自分の得意なことに集中する。一面化は、自分の得意なことがわかっている人におすすめです。
物事を継続できることそれ自体が才能だと。
218P 才能とは物事を続けられる能力だといえます。
はじめに 「頭がいい人」はどのように思考するのか
序章 頭がいい人はどのように考えるのか
第1章 情報を整理するための思考習慣
第2章 会話を知的にするための思考習慣
第3章 頭をよくする本を読むときの思考習慣
第4章 生涯、頭をよくし続けるための思考習慣
第5章 天才たちの真似したい思考習慣
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラー作家、文化人として多くのメディアに登場。NHK Eテレ『にほんごであそぼ』総合指導を務める。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞、『声に出して読みたい日本語』(草思社)で毎日出版文化賞特別賞受賞
