【No.780】ばあさんは15歳 阿川佐和子 中央公論新社(2021/01) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

高校入学を目前に孫の菜緒と祖母の和が東京タワーから昭和に突然タイムスリップする物語です。

時はオリンピック前年です。和ばあさんがまだ若い15歳だったときです。

口が悪くて愛想ないばあさんを相棒にした菜緒が東京タワーから始まる思わぬご縁・出会い。

電車やお店などの町並みの描写や着物など人物の表現力は秀逸であり、昭和に生きる人々を仕草や言葉をうまく表現しています。

装画・挿画(石川えりこさん)から、当時の様子に想像力が膨らみます。

お節介焼きがそれなりにいた昭和のよき時代の笑いあり涙ありのお話が主です。

二人が過去に戻る意味がありました。

ばあさんの封印された過去があきらかになります。

ばあさんの取り返しのつかない出来事を菜緒がうまくリカバーできるかどうかは楽しみです。

 

1953年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。99年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力―心をひらく35のヒント』がミリオンセラーとなった。14年、菊池寛賞を受賞。