技能実習生を受け入れる国があれば、送り出す国がある。
技能実習制度という名のもと、受け入れ先から逃亡する者、ビザが切れて不法滞在する人、野菜や果物などの大量窃盗事件!?などの社会問題が噴出してきている。
日本の零細企業がある都市では同様な現象が起きているのだろう。
以前は、すれ違うときに聞こえてくる言葉に中国語が多かった。
今では、ベトナム語を話す会話で通り過ぎていくのだ。
極めて低賃金で働いている、学歴や年収が低くて日本語もろくに喋れず専門知識もない外国人が増えてきている。
非熟練労働に従事している外国人たちは、日本人の仕事を奪ってはいないだろうか。
そもそも日本人が嫌がる賃金が低くてやらない業務だからだろう。
彼らが日本社会に定住して多数を占めるようになったら、ヨーロッパの先進事例のように、いままで住んでいる人たちが住みづらくならないようにならなければよいと思うのだが。
ふと考えてみると、ずっとデフレの中で、社会が必要とし望んでこのように依存しているということになろう。
負のスパイラルか。
「低度」外国人材から、非正規社員などで低い賃金で働いている日本人がいるという裏返しに繋がるのではないかと。
<目次>
はじめに
第一章 コロナ、タリバン、群馬県―隣人は平和な「イスラム原理主義者」
第二章 「兵士」たちの逃亡と犯罪―主役は中国人からベトナム人へ
第三章 頼りなき弱者―ベトナム「送り出し」業者に突撃してみれば
第四章 「低度」人材の村―ウソと搾取の「破綻した制度」
第五章 「現代の奴隷」になれない中国人―稼げない日本に見切りをつけるとき
第六章 高度人材、低度人材―「日本語だけは上手い」元技能実習生
第七章 「群馬の兄貴」の罪と罰―北関東家畜窃盗疑惑の黒い霧
おわりに
主要参考文献
1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。立命館大学文学部東洋史学専攻卒業後、広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2018年に『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)で第5回城山三郎賞、19年に第50回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞
