【No.771】彼女のスマホがつながらない 志駕 晃 小学館(2020/12) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ではなく、今回は「君子危うきに近寄らず」だ。

コロナ情勢やワールドカップラグビー、カルロスゴーン逃避行、その他芸能ゴシップ多数、昨今のノンフィクションを交え社会情勢に合わせた世相を反映しながら、リアルと虚構の融合を図って面白く物語が展開をされていました。

単にお金を得たいだけでなく、親の失業、貧困、生活苦などの影響から、若い女子大生らが簡単にパパ活に走る動機を知り、甘い汁を吸う影社会の怖さを垣間見ることができました。

時系列ではなく、お嬢様女子大生たちがパパ活に翻弄される平成30年から、女性エイト編集部に入ってきたニュースで雑誌編集者が事件を追う令和2年までが交互に入れ混じるような内容となっています。

映画化された『スマホを落としただけなのに』と同様に、これも映画化されるかもしれないなと思います。

 

1963年生まれ。大学卒業後、ラジオディレクターとして『オールナイトニッポン』など番組制作に携わる。2017年に会社員を続ける傍ら執筆した『スマホを落としただけなのに』(宝島社)で第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉を受賞し、デビュー