「人間の脳はデジタル社会に適応していない。」
脳は何百万年もかけて進化してきたのに対し、デジタル技術はここしばらくの間で飛躍的な進歩を遂げたために、人間の脳とデジタル技術との間にミスマッチが生じてきたのだ。
その結果、物事に集中できなくなったり、常にストレスにさらされるようになりうつや記憶障害などに陥る人が増えてきたという話だ。
Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSからもたらされる脳や精神面への影響を解き明かしている。
我々の脳は狩猟社会に適応していて、新しい物への好奇心は抑えられないし、現代社会のようなデジタルな環境にはフィットしていない。
スマホを手元においていることは、脳からドーパミンがダラダラと出続ける状況を招き著しく集中力を欠くことになる。
SNSで投稿して「いいね!」などの反応を確認することで、結局は、脳からドーパミンを放出することとなり依存に繋がることになるという。
75P「ドーパミンの最重要課題は、人間に行動する動機を与えることだから」
解決策は、シンプルであった。
235P
実際には、必然的に不幸になると決められているわけではない。ほとんど全員が元気になれるようなコツがいくつかある。睡眠を優先し、身体をよく動かし、社会的な関係を作り、適度なストレスに自分をさらし、スマホの使用を制限すること。個人的には、もっと多くの人が心の不調を予防することが解決策だと思っている。
<目次>
まえがき
コロナに寄せて 新しいまえがき
第1章 人類はスマホなしで歴史を作ってきた
第2章 ストレス、恐怖、うつには役目がある
第3章 スマホは私たちの最新のドラッグである
第4章 集中力こそ現代社会の貴重品
第5章 スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響
第6章 SNS―現代最強の「インフルエンサー」
第7章 バカになっていく子供たち
第8章 運動というスマートな対抗策
第9章 脳はスマホに適応するのか?
第10章 おわりに
デジタル時代のアドバイス
謝辞
人生のバイブルに 訳者あとがき
ハンセン,アンデシュ
1974年生まれ。スウェーデン・ストックホルム出身。前作『一流の頭脳』が人口一〇〇〇万人のスウェーデンで六〇万部の大ベストセラーとなり、世界的人気を得た精神科医。名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得
久山葉子
1975年兵庫県生まれ。翻訳家。エッセイスト。神戸女学院大学文学部英文学科卒。スウェーデン大使館商務部勤務を経て、現在はスウェーデン在住
