【No.739】コロナと潜水服 奥田英朗 光文社(2020/12) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

まるでタモリさんの「世にも奇妙な物語」風だった。

科学で説明できない不思議な事象が起こる。

あまり怖くない霊のようなものが登場して親しみとほろりとさせられる五つのお話があった。

人生に迷いが生じていると、ある方向性を与えるかのようにして謎の人物や能力に遭遇して主人公のこころが強くなるのだ。

 

印象深かったのは、「ファイトクラブ」。

「早期退職の勧告に応じず、追い出し部屋に追いやられた男性が、新たに始めたこととは」

工場勤務となり窓際に追いやられそれだけで精神的にきついはずなのに、ボクシングに出会ったことで気持ちが強くなっていく。

その彼らを教える不思議なトレーナーの存在が見ものだった。

 

 <目次>

海の家 

ファイトクラブ  

占い師   

コロナと潜水服  

パンダに乗って 

 

1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、’97年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞を受賞。’04年『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞。’07年『家日和』で第20回柴田錬三郎賞を受賞。’09年『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治文学賞を受賞