なにか困った問題を抱えたときには、自分で解決することができればそれに越したことはありません。
しかし、誰に相談できるか、誰が助けてくれるか、誰が守ってくれるかなどを事前に想定して知っているだけでぼくの気持ちは安心するのです。
おおよそ起こる出来事を考えて困った時に頼れる専門家を挙げるとすれば、お医者さん、お坊さん、そして、今回の弁護士さん(行政書士、社会保険労務士などの法律の専門家たち)ではないでしょうか。
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ここで大切なのは「法律を知らないために不利になる人が、圧倒的に多い」ということです。言い換えれば、「法律を知っていれば、自分自身を守ることができる」可能性が大きくなるのです。労働に関する法律は、働く人を保護するためのものだからです。
働く人の権利を守る「労働基準法」、働く人と会社が対等であることを守る「労働契約法」、家族生活と仕事の両立を守る「育児・介護休業法」、安全で快適な環境を守る「労働安全衛生法」、すべての働く人の権利を守る「パートタイム・有期雇用労働法、高年齢者雇用安定法」など、がっつりと調べあげて事例をもとにして解決策を提案しています。
自己解決を図るにしても、法律家に相談するにしても、いずれにしても解決の糸口を見つけるためには、5W1Hの簡潔で時系列にまとめた経緯から、説明・立証のための問題を証明する証拠(労働条件通知書、雇用契約書、就業規則、給与規程、給与明細、解雇通知(雇い止め通知)、タイムカード写し等)までをそろえて問題の内容をわかりやすくまとめておくことが必要です。
コロナ禍の状況のなか、経済活動の自粛により内定取り消しや雇い止め、解雇、昨今の長時間労働やハラスメント、育児や介護、テレワークなどの困難な課題が表れてきています。
そこでイラストを踏まえわかりやすい文章でまとめられた、このような働く人を守るための初心者向け法律本が、突然の解雇、賃金の未払い、パワハラ・セクハラなどの困難な状況を解決するための糸口になるのです。
<目次>
はじめに
1 雇用 こんなはずじゃなかった!?会社との約束―就業規則、内定取消、解雇、時間外労働など
2 賃金 約束されたはずの賃金を守るには?―残業代、賃金格差、未払いの給料、賞与、退職金など
3 ハラスメント 職場のいじめや嫌がらせをなくすには?―パワーハラスメント、セクシャルハラスメントなど
4 労災 仕事が原因の事故や病気は補償されるの?―仕事中の事故、過労死、健康診断、休職時の補償など
5 家庭との両立 育児、介護と仕事を両立するには?―解雇、育児休暇・介護休暇、時短勤務など
6 非正規雇用 待遇格差だとあきらめないために―有給休暇、同一労働同一賃金、雇止め、再雇用など.
知っておこうトラブル解決策 相談窓口・相談方法・解決手段
法令正式名称
参考文献
弁護士。1951年千葉県生まれ。都立日比谷高校、千葉大学人文学部法経学科(法律専攻)卒業。東京大学大学院法学政治学研究科(労働法専攻)修了。ロア・ユナイテッド法律事務所代表パートナー。東京弁護士会所属。明治学院大学客員教授、東京都立大学法科大学院非常勤講師。労働法の分野を得意とし、数多くの事例に関わりつつ企業の人事制度の改善などのアドバイスを行っている。
