作家の佐藤 優さんは、月平均300冊を、多い時には500冊も読まれているという超がつくくらいの読書家です。
例えば、作家の中山七里さんは、学生のとき図書室にある本、百科事典を含めて全て読んだくらいに、本を著す人は相当な量を読み込んでいるのですが、流石、佐藤さんならではの半端ない量ではないかと思います。
そんな彼が同時並行で本を読んだらよいと言われているのは、最もであり正解です。
「頭の使う場所を切り替えることによって、たくさん読めるようになります」
ぼくも同じようにいっしょに何冊も合わせて読んでいるので、体験的にそのメリットがよくわかります。
たくさん読めるからといってそれが終わりの目的ではなく、どれだけその本を読んで自分のものにできたかです。
例えば、多くの気づきが得られる、知らなかったことを知る、中身が濃く自己成長を加速させる、物事に啓発され行動に移させる、自分の人生を変えるなどの良い本に出会える可能性が増えるという良さがあります。
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多作な人はたくさんの仕事を並行して進めるにあたり、仕事ごとに頭を切り替えているという点です。
一つの仕事に疲れたら、別の仕事という具合に、複数を同時に進めれば、仕事の質と効率が上がるようになります。
読書も同様で、1冊ずつ読むより、平行して複数「読書中」の本を持っておく方が、読書の質とスピードが格段に上がります。1冊を読むのに疲れたら、別ジャンルの本を読むことで疲れをとる、そうするとまた1冊の続きが読みたくなって集中して向かうことができるというわけです。
頭の使う場所を切り替えることによって、たくさん読めるようになります。逆に、1冊を読み終えるまで次の本に手を出さないというルールを課してしまうと、読める冊数が激減します。
常に3冊同時進行で読んでいる。そういう状態をつくるとよいでしょう。
タイトルから推測すると読書法を教える本なのかと思いましたが、彼がこれまで読んだ本の書評を、歴史、社会、思想などのジャンル別に選んでまとめて紹介されていました。
<目次>
はじめに
大局から物事を捉える―歴史の本
日本を取り巻く情勢を知る本
対象に迫る―優れた人物ノンフィクションを読む
今、この社会で何が起きているか
思想からのアプローチ
人間理解を深める
小説から得られるもの
神学・宗教
知性に触れる
勉強本
最後の一編
あとがき
初出一覧
1960年生まれ。作家。元外務省主任分析官。同志社大学神学部客員教授。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ソ連・在ロシア日本大使館勤務等を経て、北方領土問題など対ロシア外交で活躍。『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞)、『十五の夏』(梅棹忠夫・山と探検文学賞)など著書多数。神学に裏打ちされた深い知性をもって、専門の外交問題のみならず、政治・文学・歴史・神学の幅広い分野で執筆活動を展開し、教養とインテリジェンスの重要性を定着させたとして、2020年菊池寛賞受賞。
