人生100年時代になって、還暦・耳順でも不惑でも、天命を知っても、いつでも今が一番若くて、すぐにやり始めたほうがよい、「一生学び続けなければならない」、出口さんの考えに同感です。
時間の無駄だから、迷ったら行動するにも賛成です。
眺めているだけでやらなければわかりません。
やってみてよければ続ければよいしよくなければやめればよいことなのです。
これからこの「迷ったらやる」を取り入れてやっていきます。
233P「迷ったらやる。迷ったら買う。迷ったら行く」
仕事一辺倒の「飯・風呂・寝る」の生活から脱却し勉強しなければならない、勉強するのは子供や学生だけでなく、大人になっても一生学び続けなければいけない。
知は力であり、その力は「人・本・旅」で勉強しなければ身に付かない。
(中略)
要するに、メリットとデメリットがはっきりしていたら、人は選択に迷いません。迷うということは、どちらもよいところがあり、悪いところがあるから迷いのです。そういうときにいくら時間をかけて考えても、答えはでてきません。ただ時間が過ぎていくだけです。答えがでないのに迷うのは時間の無駄だから「迷ったらやる。迷ったら買う。迷ったら行く」で行動したほうがずっといいのです。
ぼくは、読書会で語り合うなど好きなことをするために生きていると言っても過言ではありません。
57P 人生で大切なのは好きなことをする時間
人生で大切なのは、何といってもパートナーや気の置けない友人たちと過ごす時間であり、自分が好きなことをする時間です。
僕が日常で好きなことは、食べる、本を読む、眠るの3つです。だから食べる時間はたっぷりとり、寝る前の1時間は本を読み、眠る時間もたっぷりとります。
犬も歩けば棒に当たります。行動しましょう。
84P 運をつかむカギは「適応」にあり
繰り返しになりますが、適当な時期に場所にいることが運であり、走って大きな口を開けることが適応です。好みの問題はあるにせよ、何らかもチャンスを得たいと思う人であれば、家にこもっていても仕方がないのです。どんどん外に、広い世界に出ていくしかありません。
桃李自ずから径を為す。
87P 人とのつながりは「自分」というコンテンツ次第
自分に魅力や面白いところがあれば、人は向こうから集まってきてくれます。その人と一緒にいると面白かったり楽しかったりすると、人は自ずと寄ってくるのです。
なぜ勉強するのかという問いに対し、「ものごとを自分の頭で考えて自分の言葉で意見を表明するため」という答えがありました。これはいただきたい解答でした。
151P 教育は若者のためだけのものではない
山本義隆さんはあるインタビューで、「人は何のために勉強するのか?」という質問に対し、「専門のことであろうが、専門外のことであろうが、要するに物事を自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため。たったそれだけのことです。そのために勉強をするのです」と答えています。
つまり人は「考える葦」になるために、自分の頭で考え自分の言葉で自分の意見をいえるような人間を育てることが、教育の根源的な目的ということです。
そして「考える葦」としての人間の成長には完成も終わりもありませんから、この目的のためには子供の時期だけに限らず、大人になっても一生勉強し続ける必要があるのです。
152P 教養は「おいしい人生」を楽しむためにある
自分を冷静にして客観的に見ることができること、直言や諫言を受け入れる器量を持てるのは、社長から部長、課長、平社員など、どの位置にいたとしても役に立つ処世術だと思います。
240P
唐の第二代皇帝で、中国史上最高の名君の一人とされる太宗の言行録である「貞観政要」には、「三つの鏡(三鏡)」という話が出てきます。三つの鏡とは太宗が意思決定の際に大事にしていたもので、具体的には「銅の鏡」と「歴史の鏡」、「人の鏡」です。
銅の鏡で自分を映し、自分の心身の状態をチェックする。将来は予想できないので歴史の鏡で過去の出来事を学ぶ。人の鏡で部下の直言や諫言を受け入れる。人はこれら三つの鏡によってのみ、よりよい意思決定を行えるという話です。だからカッカしやすい人は、怒った自分の顔を鏡で見ることを習慣にづけるといいかもしれません。
出口さんが強調したかったところだと思います。
「人・本・旅」で自分の好きなことを見つけてやっていくのです。
242P 年齢の縛りから自由になる
いいたいのは、必ずしも自分の好みではない誰かが決めたパターンにわざわざ自分からはまりにいく必要はない、人間は一所懸命自分の好きなことをするのが一番幸せだ、ということです。
好きなことをやる、あるいはやれること。人間の幸せは、それに尽きます。「人・本・旅」でいろいろな人に会い、いろいろな本を読み、いろいろなところに出かけて行って刺激を受けたらたくさんの学びが得られ、その分人生は楽しくなります。
誰と会い、何を読み、どこに行くかは皆さん次第。人の感性はさまざまなので、自分が面白いと思う「人・本・旅」に出会い、好きなことにチャレンジしていけばいい。還暦だろうが古希だろうが、年齢など関係ありません。しかもしれは「世界経営計画」のサブシステムを担う行為となり、世界をよりよくしていくことにもつながっていくでしょう。
幸せな社会とはみんながそれぞれ他人に気兼ねなく、自分の好きなことに打ち込める世界です。私たちがつくり、次世代に引き継いでいくのは、そういう社会でなければなりません。
<目次>
はじめに
第1章 社会とどう向き合うか(「何歳まで働くのか」を考えても意味がない、高齢者が生かされている歴史的、生物学的意味 ほか)
第2章 老後の孤独と家族とお金(「老後の孤独」の本質は歪んだ労働慣行にある、死んだら星のかけらに戻るだけ、恐れても仕方がない ほか)
第3章 自分への投資と、学び続けるということ(80歳でもチアリーダーになれる、DJになれる、「昔取った杵柄」と、新たな物事への「没入」 ほか)
第4章 世界の見方を歴史に学ぶ(日本が鎖国できたのは「世界商品」がなかったから、阿部正弘は明治維新の父 ほか)
第5章 持続可能性の高い社会を子供たちに残すために(男女差別が日本を衰退させている、男性が子育てすると家族愛が高まる科学的理由ほか
おわりに
1948年、三重県に生まれる。立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命保険株式会社創業者。京都大学法学部を卒業後、1972年、日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命保険株式会社に社名を変更。2012年、上場。社長、会長を10年務めたのち、2018年より現職。
