御子柴弁護士シリーズの第5弾。
14歳時、少女を惨殺した園部信一郎だった。
30年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士の御子柴礼司の罪は、けっして消えるわけでもなく、その憎しみも関係者のこころから消えるものでもない。
御子柴の弁護士資格を剥奪するべく、「この国のジャスティス」と名乗る人物が書いたブログを読んだ大勢の人から御子柴に対して懲戒請求を求めてくる。
事務員の洋子が殺人事件の容疑者として警察に捕まった。
御子柴の失墜の為に仕掛けられた罠なのか、
これまであまり詳細が触れられてこなかったが洋子とは一体何者なのか?
現在から過去にさかのぼって、この二つを軸として物語が展開するのだ。
これまでの作品と比べると、描かれた犯罪の派手さがないが事務員を弁護する御子柴の人間らしさがちょっと垣間見えるようになっている。
おわりの犯人がわかる展開はとてもスピードが早くてついていかれず、あっけなく終わりに届いた感があった。
中山七里さんのどんでん返しは、いつもよりはすこし控えめだったけれども、最初に衝撃を受けたので最後までもう一気読み。
彼の小説は読むこと自体が楽しみであり、知識や情報を得ることが目的ではないのだ。
