【No.689】ノースライト 横山秀夫 新潮社(2019/02) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

映像と文字との両方楽しむやり方もありだと思う。

このミステリー小説、ノースライトを読む前に映像で見ていたのだ。

出演者の姿や顔、情景などを頭に思い浮かべながら読むことができたのは僥倖だった。

 

岡嶋設計事務所に勤める建築士の青瀬稔が主人公、この青瀬稔は、西島秀俊さん。

「ノースライト」とは、青瀬の幼少期に父親と一緒に住んでいたダム建設飯場の家に由来する。北側からの光が部屋をやさしく包み込むような家だった。

インテリアデザイナーをしながら娘の日向子を育てている青瀬の別れた妻、青瀬ゆかりは、宮沢りえさん。

優秀なダムの型枠職人として全国のダムの建設現場を家族と一緒に渡り歩く青瀬稔の父、青瀬年雄は、寺脇康文さん。

青瀬の親友であり、公共事業にまつわる贈賄嫌疑が起こった岡嶋設計事務所長、岡嶋昭彦は、北村一輝さん。同じ事務所の同僚には、柄本時生さんと田中みな実さん。

岡嶋昭彦の妻、岡嶋八栄子は、 田中麗奈さん。彼女は一人息子の一創を大切に育てているが、夫の昭彦との間に二人だけの秘密を持っていた。

大手出版社が出版した建築雑誌「平成すまい二〇〇選」に掲載された信濃追分のY邸。

この家の依頼人の吉野陶汰は、伊藤淳史さん。

 

吉野が青瀬に対して「あなた自身が住みたい家を建ててください」と依頼したのはどうしてなのか?

吉野は、完成時にはとても喜んでいた。しかしY邸に移り住むことなく家族ともども姿を消していた。このY邸にはドイツ人建築家ブルーノ・タウト製と推量されるただ一脚の椅子だけが残されていた。

 

青瀬稔が吉野家一家失踪の謎を追うストーリーだった。

一人一人の細やかな背景などが理解できドラマの理解も深まり、ドラマと小説の両方楽しめて面白かった。

 

ちなみに、映像は、NHK総合で去る12月12日(土)と19日(土)の夜9時から2回放送されていたものだった。

 

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、作家デビュー。2000年「動機」で日本推理作家協会賞受賞。2012年刊行の『64』は各種ベストテンを席巻し、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー最終候補にも選ばれた.。