文芸評論家の高山樗牛(ちょぎゅう)がニーチェの言葉を引用したという。「汝の立つところ深く掘れ、そこに必ず泉あり」、
片岡鶴太郎さんの大好きな言葉だ。
彼は、モノマネ芸人、プロボクサー・トレーナー、俳優、画家、書家、ヨギ(ヨーガをする人)などといくつもの顔を持っています。
「毎朝、起きるのが楽しみだ」と断言できる人生を歩んできて、常に現状に甘んじることなく、新しいことにチャレンジしてきた成果だ。
チャレンジすると「魂の歓喜」が待っています。
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誰もが心の中に、自分の魂を歓喜させる“シード(種)”を育んでいます。ただその存在に気づいていないだけ、あるいは気づこうとしてないだけです。
まずは自分の心に「私の魂は何をすれば歓喜するのか」と問いかけてシードの存在に気づくことです。そして、やりたいことのシードを見つけたら、毎日コツコツと水やりをしていくことです。すると、やがて芽吹き、魂の歓喜がもたらせることになります。
自分に問い合わせてみて自分が喜ぶかどうか、楽しいかどうかが、鶴太郎さんの人生を方向付けてきたのです。
ぼくは、ワクワク、ドキドキするかどうかで選択をしてきたけれども、この上に魂が歓喜するかどうかを付け加えたい。
<目次>
はじめに
序章 “ものまね”からスタート
1章 62歳、まだまだやりたいことだらけ
2章 画家として立つ
3章 「思い」を「実行」に移す
4章 どうやって身を立てるか
5章 自分の魂を喜ばせるために何をするか
6章 新たなことをはじめる勇気
おわりに
1954年東京都西日暮里生まれ。幼少の頃より役者になることを夢見て、学校ではモノマネのうまい人気者として親しまれた。高校卒業後、片岡鶴八に弟子入り。3年後には声帯模写で独り立ちし、東宝名人会、浅草演芸場に出演する。その後、テレビのバラエティ番組を足がかりにして広く大衆の人気者となり、1988年にはボクシングのライセンスを取得した。1995年、東京にて初の個展「とんぼのように」を開催。現在は幅広いキャラクターを演じる役者として、ドラマ・映画・演劇など様々なメディアで大活躍。1989年、映画『異人たちとの夏』(大林宣彦監督)で第12回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞。その他、毎日映画コンクール新人賞、キネマ旬報助演男優賞、ブルーリボン助演男優賞など、受賞多数。2014年は齢四十から始めた画業が20周年を迎えるとともに、自身の還暦が重なる記念すべき年となる。2015年3月、書の芥川賞と言われる「第十回手島右卿賞」を受賞。
