【No.639】焦眉 警視庁強行犯係樋口顕 今野 敏 幻冬舎(2020/04) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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「焦眉」-(眉を焦がすほど、火が身近に迫っている意から)危険が迫っていること。差し迫った状況にあること。

刑事ものは、今野敏さんを読みたい。

衆議院選挙が終わった直後に、東京世田谷で投資会社の社長が路上で何カ所も刺され死体となり発見された。この被害者は、今回初当選した野党議員と関係があった。この選挙では与党の大物議員を落選していたことから、選挙違反で検挙したい東京地検特捜部が現場の捜査本部に絡んできた。

この特捜部の検事は、選挙違反担当の捜査2課の協力も得ながら事件に野党議員を絡ませる絵を描き、野党議員の辞職若しくは与党議員の復活当選を目論んでいた。

現場の捜査1課が考えるように怨恨であったのか、特捜部が考える筋書きどおりになるのか。

 

過去に大阪地検において、ある国家公務員を罪に陥れるために証拠の捏造をしていたことがあった。

検事などの権力を持った側は、ないことをあるようにするとか、ごり押しで逮捕ができるようになる可能性がある恐ろしさを感じた。

実際のところそんなことがないように自浄作用が働いてほしいし、力を持つ者の考えがそのまままかり通るような社会になってほしくないと願うばかりだ。

 

 

 

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年、「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。東芝EMI勤務を経て、82年に専業作家となる。2006年、『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。08年、『果断 隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞ならびに第61回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。17年、「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞を受賞。著書多数