【No.471】はるか 宿野かほる 新潮社(2018/06) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

少子化超高齢化が進行中。

15歳以上65歳未満の生産年齢人口が減りそもそも総人口が減少している日本。

人工知能(AI)が代わりとなって、人びとを支えるような世の中になると予想されています。

例えば、一家に一台AIがいて家事や仕事をを助けてくれるような未来がさほど遠くないものだと思います。

 

宿野さんの2冊目の本。

さきに「ルビンの壺が割れた」も読みました。

この本は読みやすくてすっと数時間で読み終えてしまいました。

AIについてよく調べてあって解説もわかりやすく非常にリアルに描写されています。

 

10歳のとき彼女はるかと偶然出会った。

それから十数年後にまたも偶然に再会し半年後に結婚をした。

その一年後に交通事故ではるかが死亡した。

11年後に同僚の優美と交際を開始した。

結婚して三年目で会社独立した。

人と会話ができるAIを作ることが夢だった賢人は、はるかが生きていた頃に録音・録画していた音声やデータを使ってはるか再生プロジェクト―イザナミプロジェクトを開始した。

この計画を始めて五年後にプロジェクト終了した。

はるかの全身のホログラムが現れて賢人と話ができるAIができあがった。

世界を変えるほどの大発明だ。

はるかと賢人が出会ってからもう30年が経っていた。

 

「はるか」という名の死んだ妻を「HAL-CA」というAIとして生き返らせた賢人の鬼気迫る想いはすごかったな。

ぼくもできるなら再生したい!と。

彼を応援して気持ちが入り込んでしまいました。

衝撃のある形での最後の終わらせ方はまあベターなのかなと。

 

 

31-32P

「コンピューターはデータ蓄積能力と計算能力がずば抜けているけど、自分で判断できる能力はない。でも目的と方向性を与えてやれば、新しいものを生み出すことも可能だ。いずれは情報を分析して、判断できる能力が身に付く」

「そうなると、どうなるの?」

「コンピューターが人間並みの判断力や思考力を持つようになる」

「コンピューターが考える能力を持つというの?」

「正確には、考える能力のように見えるというのが正しいかな。でも莫大な情報を与えると、それは考えているとしかいいようがない能力を見せる―」