このホテル・コルテシア東京は、まさに異次元空間だ。
「マスカレード・イブ」から「マスカレード・ホテル」へ
そして「マスカレード・ナイト」につながった物語。
刑事の新田浩介と、ホテルウーマンの山岸尚美との掛け合いをまた楽しめることができた。
二人とも経験を積んで仕事的にも人間的にも成長しているのがわかる。
物語が同時並行に進行していくし、一つひとつのエピソードがつながっていくから犯人もなかなか確定できない。
途中で休止を入れずに最後まで一気読みだ。
やっと最後に犯人に辿り着いて真相が分かってスッキリとして嬉しい。
ホテルのお客さまは、ある意味仮面を被っているのか。
男女のカップルがホテルで宿泊するというのはそれなりに訳がある。
それが美しく綺麗なだけではなく、暗くもの悲しい訳があったりするものだ。
ホテル内での人間模様からそれぞれが人生の機微に触れる意味を考えさせられた。
その作家に人気がある基準のひとつとして、
理由を知りたくてワクワクしながら作品の中に惹きこまれることを挙げたい。
止めずにすぐに終わりまで読みたくなるわけ。
伏線の張り方とその回収方法がうまい。
東野さんが書かれる小説は、いつも大衆に受けるわけだ。
次作は、山岸さんがロサンジェルスに転勤されるのか!?
