【No.344】結婚の嘘 柴門ふみ 中央公論新社(2017/02) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

「東京ラブストーリー」などのヒット作を描き続けている

「恋愛の教祖」漫画家・柴門ふみさん。

因みに、彼女の旦那さんは、

「課長 島耕作」などで有名な漫画家の弘兼憲史さん。

 

サイモン&ガーファンクルの、特にポール・サイモンのファンだった。

漢文の授業で習った李白の詩で、

「柴門」をサイモンと読むのだと知って当て字を思いついた。

 

「なるほど!」と最近のぼくの気持ちを代弁し納得させてくれる、

彼女のエッセイを手に取ることが多くなってきた。

 

 

夫婦生活や結婚生活をうまく長続きするように、

表面上だけでなく彼女なりに各人のこころに深く踏み込む形となる

具体的なヒントが提案されている。

 

 

 

「結婚生活とはいわば冷蔵庫のようなものである。

冷蔵庫に入っている限られた素材で、

いかにおいしいご馳走を作り出すか、

それに似ている。

決して、他人の冷蔵庫を羨ましがらないことだ。柴門ふみ」

 

 

<目次>

序文

第1章 結婚観の嘘(一体、何が不満なの?と訊かれても困る、夫がいい人であることと、結婚生活の不満は別問題 ほか)

第2章 結婚の誓いの嘘(誓いの言葉は何だったのか?、感情を分かち合う相手がいる救い ほか)

第3章 夫婦は理解しあえるの嘘(男は一つのことだけに集中する脳、妻は虎視眈々と離婚の準備を進めていく ほか)

第4章 結婚はやり直しができるの嘘(「覆水盆に返らず」の意味、同窓会でしくじる女たち ほか)

第5章 老後は夫婦の絆が深まるの嘘(結婚生活の見直しは終活の一環、「卒婚」は中途半端な選択肢 ほか)

 

 

1957年徳島県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業。79年「クモ男フンばる!」で漫画家デビュー。80年に漫画家の弘兼憲史氏と結婚。2012年より徳島市観光大使を務める。作品に「東京ラブストーリー」など。

 

 

 

71P「恋愛の濃さと夫婦円満は別」

恋愛と結婚は別なのです。

多くの人が恋愛と結婚は別物だということに気づくのが遅れるは、「恋愛結婚」という言葉のせいだと私は思うのです。

「恋愛の延長線上にある結婚も一つのスタイルだ」というのではなく、「恋愛の延長線上に必ず結婚がなくてはならない。それこそが大団円」と聞こえてしまう点が非常に紛らわしいと思うのです。

 

 

 

142P「嫌いなことが一致しているか」

もちろん共通の趣味によって結ばれている夫婦もいます。でも二人の好きなことが一致しているという点にだけ着目して「相性がいい」と考えるのは危険かもしれません。

なぜなら、結婚生活においては、好みの一致より、嫌いなことが一致しているかどうかのほうが大切だからです。

 

 

 

 

204「今だから分かる母の座右の銘」

「期待しない」期待するから裏切られるのだというのです。

ペットや植物は、文句を言わないし裏切らないからいい、という話をよく耳にします。でも本当は、ペットや植物には元から見返りを期待しないので、無償の愛を注ぐことができて気持ちがいい、ということなのではないでしょうか。

夫婦も他人。自分以外の誰にも期待してはいけないのだと気づいた人から幸せになっていくのだと、この歳になってしみじみと思います。