54P 生活保護制度についても「俺は年金受けていたからね。年金受けていても、生活保護がもらえるなんて知らなかった」と話す。下流老人の多くは正確な情報が伝わっていないし、孤立して助けを求めることが困難な場合が多い。
上流ではなく「下流老人」
かなり衝撃的な題名です。
昨今、こういうような影の面が表面化してきています。
現実から目を逸らしてはいけないのです。
下流老人には、他人事ではなく誰にでもなりうるべきことなのかと。
いわゆる無縁死-孤独死をしたくないし、老後破産などにも陥りたくはない。
まさにお前は下流老人だと言われたくない。
そのためには、まずは現状や社会背景などをしっかりと知るべきなのかと。
そうならないために、著者からの方策や提言などを活用して、自分にできることを今から実行していくべきと思うのです。
22-23P
わたしは下流老人を「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」と定義している。
要するに、国が定める「健康で文化的な最低限度の生活」を送ることが困難な高齢者である。
① 収入が著しく少ない。②十分な貯蓄がない。③頼れる人間がいない。
34P 下流老人とは、言いかえれば「あらゆるセーフティネットを失った状態」と言える。
<目次>
はじめに
第1章 下流老人とは何か
第2章 下流老人の現実
第3章 誰もがなり得る下流老人―「普通」から「下流」への典型パターン
第4章 「努力論」「自己責任論」があなたを殺す日
第5章 制度疲労と無策が生む下流老人―個人に依存する政府
第6章 自分でできる自己防衛策―どうすれば安らかな老後を迎えられるのか
第7章 一億総老後崩壊を防ぐために
おわりに
◎1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学人間福祉学部客員准教授。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。著書に「ひとりも殺させない」。
◎6P
そこで本書は、現在推定600万から700万人はいるであろう下流老人の実状と、その社会的な背景、未来予想図とともに、貧困に対する自己防衛策なども提示していく。自分の老後やこれからの生活における対策としてもぜひ活用し、下流に陥ったらどうするか、またそうなる前にできることは何か、と想像しながら、現実から目をそらさずによんでいただきたい。
◎219-220P「おわりに」
わたしが本書で執拗に強調したのは、「下流老人を生んでいるのは社会である」ということだ。下流老人になるのは、その高齢者本人や家族だけが悪いわけではない。そろそろ貧困に苦しむ当事者やわたしたちは、この自虐的な貧困観から脱却し、社会的解決策を模索するべき時代に入っているのではないか。その道筋は困難ではあるが、多くの人々が議論して立案していくことで、改善は決して不可能ではないと信じている。(中略)
このように老人になり、こんな余生を過ごしたいと、老後に希望をもてるような人々を増やしていかなければならないと思っている。
