★冷蔵庫を抱きしめて 荻原 浩 新潮社(2015/01)★ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。




どこかにいていそうななにかダメな男女たち。



適度に軽妙な筆致が素晴らしいわ。



それぞれの主人公の内面がうまく描かれています。




だから楽しく読むことができますよ。





 <目次>

ヒット・アンド・アウェイ 43

冷蔵庫を抱きしめて 4579

アナザーフェイス 81115

顔も見たくないのに 117149

マスク 151182

カメレオンの地色 183210

それは言わない約束でしょう 211246

エンドロールは最後まで 247282




◎1956年6月30日生まれ、埼玉県生まれ。成城大学経済学部を卒業。広告制作会社を経て、1997年「オロロ畑でつかまえて」でデビュー。







67―68P

チーズの臭いのげっぷを吐き出して、直子は背の高い冷蔵庫に抱きつくようにもたれかかる。けっして裏切らない恋人にそうするように。押し当てた頬の冷たさに気づくまで。

誰かこれに鍵をかけてくれればいいのに。





166P

マスクが俺に教えてくれた。

人間というのは、常に人の視線を気にして生きているってことを。

そして、それがいかに馬鹿馬鹿しいかってことを。




266P

「アフリカに行こうと思う」

「え?なに?」

「アフリカに病院をつくるプロジェクトに参加するんだ」

いきなり言われても、なんて答えればいいの。男ってセックスのすぐ後に、どうしてあんなに冷静に話ができるんだろう。すぐ後だからだろうか。

見つからなかった探しものだと思っていた男は、壊れやすいガラス細工で、しかも千帆の手の届かない場所への配送品だった。