「姫川玲子」や「歌舞伎町」シリーズの作風とは、また違った誉田哲也さんの別の一面を垣間見ることができて幸せです。
ブラックからパロディまでバラエティに富んでいる短編集。
誉田さんの幅広い知識や懐の深さを感じますね。
<目次>
帰省 3-54
贖罪の地 55-82
天使のレシート 83-118
あなたの本 119-159
見守ることしかできなくて 161-188
最後の街 189-218
交番勤務の宇宙人 219-252
◎1969年東京生まれ。「アクセス」でホラーサスペンス大賞特別賞受賞。著書に「ストロベリーナイト」「武士道シックスティーン」など。
24P
「ねえ、だったら愛ってなんなの」
今度はタバコを吸ったときみたいに、細く長く、息を吐き出す。吐き終わるまで、私はその魚肉ソーセージみたいな唇を睨みつけていた
「…愛ってのはね、相手のためを思って、とことん行動する覚悟のことだよ。自分の身可愛さにする芝居とは、わけが違うの」
何それ。全然分かんない。
