☆スタバではグランデを買え!―価格と生活の経済学― 吉本佳生 筑摩書房(2012/03)☆ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



タイトルのネーミングが素晴らしい!



スタバでなぜグランデなのか?



目を引くし好奇心がくすぐられるし、手に取って内容を見たくたくなります。




「取引コスト」と「差別化」




わたしたちの身の回りの疑問に対して消費者の視点と、また企業の視点で答えてくれる経済書。



分析結果を著書がわかりやすく説明してくれています。



商品の値段は、取引コスト(モノの輸送費等)や企業の販売戦略などによって決まるという論理が勉強になりました。





 <目次>

第1章 ペットボトルのお茶はコンビニとスーパーのどちらで買うべきか?―裁定と取引コストが価格差を縮めたり広げたりする


第2章 テレビやデジカメの価格がだんだん安くなるのはなぜか?―規模の経済性が家電製品の価格を下げる


第3章 大ヒット映画のDVD価格がどんどん下がるのはなぜか?―企業は、高くても買う消費者にはできるだけ高く売ろうとする


第4章 携帯電話の料金はなぜ、やたらに複雑なのか?―携帯電話会社はいろいろな方法で消費者を選別する


第5章 スターバックスではどのサイズのコーヒーを買うべきか?―取引コストの節約は、店と消費者の両方に利益をもたらす


第6章 100円ショップの安さの秘密は何か?―ときには、追加コストが価格を決める


第7章 経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?―所得よりも資産の格差のほうが大きな問題である


第8章 子供の医療費の無料化は、本当に子育て支援になるか?―安易に政府に頼る国民は、結局は大きなツケを負わされる


最終章 身近な話題のケース・スタディ―付加価値に分解して考える




◎1963年三重県生まれ。名古屋市立大学大学院経済学研究科満期退学。経済学者(エコノミスト)。著書に「金融工学の悪魔」「ニュースと円相場から学ぶ使える経済学入門」など。




184P


したがって、モノやサービスや人や情報について、探す、知らせる、分ける、結びつける、運ぶなどをおこなうことで、何らかの取引コストを節約するような仕事が、じつは大きな価値を持っています。これらの仕事は、特別な技能がなくてもできますが、ただ、つぎのような能力(資質)が求められます。


自分に何ができるか(できないか)をきちんと自覚していて、自分にできることを確実に行うことができる(一定以上の責任感がある)


相手がどういったことを望んでいそうか想像できる(いろいろな状況を想定できる)


論理的に、あるいは熱意・誠意をもって、説明する能力が一定程度ある



自分がミスをすることを前提に、重要な点は他人に確認を依頼することをいとわない