十人の物語が「パリ」でつながっています!
各世代の女性心理をよく理解して書かれてあります!
それぞれの主人公の時代背景を踏まえてうまく描かれています!
一回目ではあまり意味がよくわかりませんでした。
だから、二回読みをしました。
そしたら、「パリ」でつながっている意味がなんとなくわかりました。
もっと楽しみたいから、こののちに三回読みをしてみたい。
ぼくは、この中でなんとなく「雨ばっかり」が好きです。
二十九歳で王子様の出現を待っているこんな気持ちがわからないことはないから。
「わたしはエトランゼ」で、これまでの物語がすべて繋がっているとわかって最終的に面白いな!
<目次>
猫いるし 7-18
雨ばっかり 19-30
一人でも行くわ 31-41
大人ですから 43-54
彼女を探しに 55-66
わたしはアナ 67-77
美術少女 79-89
恋する女 91-101
ラナと愛犬 103-113
ワコちゃん 115-126
セ・ラ・ヴィ 127-148
わたしはエトランゼ 149-196
◎1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。京都でのライター生活を経て上京。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。著書に「ここは退屈迎えに来て」など。
119P
自分が慣れ親しんでいた世界とは、随分と変わってしまった。和歌子はときおり、自分を取り巻く世界が、まるっきり知らない星にすり替えられているような感覚に陥る。
186P
その只中は目の前のことしか見えず、深く考える間もなく通り過ぎて行くけれど、あとあと記憶に残り思い出として刻まれる、特別な時間というのがある。
たいていのことは忘れていくけれど、人生の中にぽつりぽつりとそういう特別な時はあって、ふとした瞬間に思い出し、しばし心を奪われる。
毎日は駆け足で明日へ明日へと進むけれど、そういう記憶に残った思い出たちが、飛び石みたいに自分の来し方をしっかりとマークしてくれているのだ。これがあなたなんだよ、と。
