池上彰さんが書かれた本を手に取ることが多くて、これで18冊目になります。
わからないことがあったり、難しい問題を理解したいときには、彼の本が最適なのです。
なぜならば、ものごとを噛み砕いて分かりやすく簡潔に教えてくれるから。
これは、彼が書いた本に一環として流れている姿勢だと思います。
30P
すぐに役立つことは、世の中に出て、すぐに役立たなくなる。すぐには役に立たないことが、実は長い目で見ると、役に立つ。
教養を身に付けるには、ハウツウものですぐ対応するのではなくて、日々コツコツと学び続けることではないかと納得しています。
190P
歴史は新しい研究成果によって、次々に書き換えられていくものです。(中略)
史実を覚えることは歴史にとって本質的なことではありません。
出来事と出来事の間に、どういう論理や因果関係が見て取れるのか。残されている史料を読み解くと、どういう出来事があったと推測されるのか。そういったところに、歴史を学ぶ面白さはあるのです。
歴史を学ぶのは面白いという理由が端的に書かれてあります。
歴史を学びたい気持ちは、まさにこの通りと思いますね。
200P
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります。自らの経験のみに頼るのは愚かなことである。他人の経験を記した歴史に学ぶべきだ、ということですね。
歴史を批判的に眺めながらも、学ぶべき知見は現代に生かす。その積み重ねによってこそ、私たちは過去の愚行を繰り返すことから逃れられるのです。
このように歴史の知見を未来に活かして生きていきたい。
<目次>
序章 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?―現代の教養七科目
第1章 宗教―唯一絶対の神はどこから生まれたのか?
第2章 宇宙―ヒッグス粒子が解き明かす私たちの起源
第3章 人類の旅路―私たちは突然変異から生まれた
第4章 人間と病気―世界を震撼させたウイルスの正体
第5章 経済学―歴史を変えた四つの理論とは?
第6章 歴史―過去はたえず書き換えられる
第7章 日本と日本人―いつ、どのようにして生まれたのか?
おわりに
1950年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業。NHKの記者などを経て、フリージャーナリスト。東京工業大学リベラルアーツセンター教授。著書に「そうだったのか!現代史」など。
