嘘つき―こういうタイトルの付け方は嫌いじゃないな。
シンプルで、しかもしっかりと内容を反映しているよ。
現場の臨場感があります。
その先がとっても気になる展開が継続しています。
一気に読了。
こんなことがこの世の中で実在するのだろうかとふと考えてしまいました。
好きとか嫌いとかはともかくも、この終わり方が気持ちいい!
ちょうどよいスッキリ感で読み終えられたのでGood。
485P「殺す者は、殺される」」
☆1956年、愛知県名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門を受賞。94年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞。2001年『心では重すぎる』、02年『闇先案内人』、07年『狼花 新宿鮫9』、12年『絆回廊 新宿鮫10』で日本冒険小説協会大賞を受賞。04年『パンドラ・アイランド』で柴田錬二郎賞、10年に日本ミステリー文学大賞、14年に『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞
89P
「オッカムの剃刀ね」
「何?」
「主人から聞いたことがある。複雑に理由をつけようとしても、物ごとはほとんど単純な理屈で動いている」
95P
殺されるのは、他のいかなる攻撃よりも、人格を否定されることだ。
たとえ全財産を奪われ、どんな誹謗中傷をうけても、生きている限り次の機会はある。
が、死んでしまった者に次はない。
生前、どれほどの功績があろうが、人から恐れられる権力をもとうが、死はすべてを過去にする。
軍事用語に「無力化」という言葉がある。一切の抗戦ができない状態におくことを表わす。通常、死亡を意味する。
509P
洋祐は、わたしが仕事を辞め、生きつづけるのを願った。
わたしの、彼への愛は、それを一日でも長びかせることでしか、証明できない。
ならば、証明するまでだ。
