☆壁はきっと越えられる 夢をかなえる晩成力 鈴木明子 プレジデント社 (2014/09)☆ | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



鈴木明子さんには、壁を乗り越える力、諦めない力、継続する力があります。



それと、フィギュアスケートがとっても好きなんだとよくわかります。




早くから頭角を現す「早熟型」-天才肌で難しい技術も軽々と習得し、多くの人が長い時間をかけてようやく到達するレベルに、あっという間に駆け上がってしまうような人。


ぼくはそうではなく、あなたの言うように、芽が出るまでかなりの時間を要する「晩成型」に、自分を重ねてしまいそれにとっても憧れています。





あなたが出場されたオリンピックは、二度とも画面で見ています。


ぼくは、貪欲なほどひたむきであり、華麗であるあなたの素敵な演技を見ていて心が動かされました。





一度目のバンクバーオリンピック出場を決めた全日本選手権(二位)のときは、三位になった中野友加里さんを応援していました。

けれども、二度目のソチオリンピック出場を決めた全日本選手権優勝のときには、なにかが乗りうつったかと思われるような鬼気迫る顔とそのすばらしい演技にとっても魅了されていました。





154-155P

「どんな競技であれ世界レベルの戦いに出場するとなったら、用意周到に準備をするのが当たり前で、最初から軽く勝てるなどと考えている人は、選手にもスタッフにもひとりもいません。それでも思いどおりにいかないのがスポーツなのです。

だから、メディアが伝えるべきは、まずは選手たちが国の代表として力を発揮できるよう厳しいトレーニングを重ね、重圧に耐えてきたという事実ではないでしょうか。

そういうアスリート側に立ったレポートが、自分ならできるのではないかと思っています。」





155P

「スケートの魅力を世の中にもっとわかってもらって、競技人口を拡大していく。これもぜひやっていきたいことのひとつです。

ジャンプの技術などを指導できる人は、すでにたくさんいると思いますが、自分の気持ちをスケートを通して観客に表現するにはどうしたらいいかを、きちんとしたメソッドで教えられる人はまだそれほど多くないので、私がそれをできるようになれば、これまでお世話になったスケートに、多少なりとも恩返しできるかもしれません。」





鈴木さんならではのアスリート側に立ったレポートをしていってほしい。




また、自分の気持をお客様に対してうまく表現できる方法をあなたの後輩たちにぜひ教えていってほしい。






いずれにしても、鈴木明子さんの活躍をこれからも応援していますよ。




 <目次>

はじめに


第1章 遠回りという素晴らしい生き方(早熟型と晩成型、乗り越える喜びを知らない早熟型の不幸 ほか)


第2章 好きなことをやりましょう(大事なのは才能より好きかどうか、スケートがいちばん好きだった ほか)


第3章 壁はこうすれば越えられる(練習は裏切らない、必要な努力の量を見極めるのは難しい ほか)


第4章 本番で力を発揮するには(練習で120点とれなければ本番で100点は無理、絶好調は危険 ほか)


第5章 私が尊敬する遅咲きの人たち(圧倒的な存在感―市村正親さん、真っ直ぐな人―葛西紀明さん ほか)


おわりに




1985年生まれ。愛知県出身。東北福祉大学卒。6歳からスケートをはじめる。バンクーバーオリンピック、ソチオリンピックで2大会連続8位入賞。2013~2014全日本選手権優勝。






◎88P

好きなこと、やりたいことがあるのなら、自分に才能があるかどうか考える前に、とりあえずやってみたほうがいいと私は思います。


それをやることによって誰かに迷惑がかかるなら別ですが、そうでないなら勇気をもって挑戦すべき。夢があってもその夢に向けて踏みださなければ、その夢がかなう可能性はゼロです。


そして、始めたらあまり焦って結果を求めてはいけません。

成功した人にその秘訣を聞くと、よくこんな答えが返ってきます。


「成功するまで努力をやめない」


本当にそのとおりです。とくに私のような晩成型の人間にとっては、まさにこれが実感だといっていいでしょう。


あきらめて投げ出してしまったら、すべてはそこで終わってしまいます。けれども、踏みとどまって努力を続けていれば、いずれどこかで季節外れの花が咲くかもしれないのです。