糖分、もしくは糖分に転化されうるデンプン分があるものは、酒の原料になりうる。脂肪分やタンパク質分が多いもの(たとえば大豆などの豆類)はあまり向かない。
ブドウ、リンゴ、サクランボ、ヤシの実などの果実。米、麦、トウモロコシなどの穀物。ジャガイモ、サツマイモなどの根菜類。その他サトウキビなどが代表的な原料である。また酒造の副産物として得られる酒粕・ブドウの絞りかすなどから、二次的に酒を造り出すこともある。クリなどの堅果類、樹液や乳、蜂蜜を原料とした酒もある。
原料によって酒の種類がある程度決まる。
■果実原料のもの
・ブドウ … ワイン、ブランデー(蒸留酒)、ピスコ(蒸留酒)
・リンゴ … シードル(アップル・ワイン)、カルヴァドス(蒸留酒)
・ナシ … ペリー(またはペルー)
■穀物原料のもの
・米 … 清酒、米焼酎(蒸留酒)、紹興酒、泡盛(蒸留酒)、マッコリ
・大麦 … ビール、モルトウイスキー(蒸留酒)
・トウモロコシ … バーボン・ウイスキー(蒸留酒)
・高粱 … 白酒(蒸留酒)
■副産物原料のもの
・酒粕 … 粕取焼酎(蒸留酒)
・ブドウの絞りかす … グラッパ(蒸留酒)、マール(蒸留酒)
■その他
・サトウキビ … ラム(蒸留酒)、カシャッサ(蒸留酒)
・樹液(リュウゼツラン)… メスカル(蒸留酒)、テキーラ
・樹液(ヤシ)
・樹液(メープル)
・乳 …馬乳酒、クミス、アルヒ(蒸留酒)
・蜂蜜 … ミード
しかし、ジン・ウオツカ・焼酎・ビール・マッコリなどには、穀物や芋類など異なった原料のものがあり、必ずしも原料によって酒の種類が決まるわけではない。また、原産地によって名称が制限される場合がある。たとえばテキーラは産地が限定されていて、他の地域で作ったものはテキーラと呼ぶことができずメスカルと呼ばれる。