たちんぼう | [simju]の詩集

[simju]の詩集

紡ぐ言の葉の箱

たちんぼう
初出2005年11月07日20:16
ずうっと たってる

ぼくが おとした えきたいは もうかたまって

かけらもてのなかで かたまって いるのに

なんで なんで

こないんだろう? ? ?

すいそうのぶくぶくだけが ずっと きこえてるよ

あやまりたかった だけなのに

ただ あやまりたかった だけなのに

そうおもうと なみだが でてきたよ

てのなか の ぷりずむを

すいそうの なかに ゆっくりいれたら

あずきいろ の えのぐ みたい

ひろがって ぶくぶく で ひろがって

ざりがにさん みえなく なっちゃった

なきながら すいどうで てをあらって

なきながら ぞうきんで ゆかをふいて

それから ゆかに へたりこんでいたよ

もうたてないよ

おなかすいたよ

あいかわらずぶくぶくだけ きこえるよ


ちょっとねていいかな

ちょっとねていいかな

ちょっとねていいよね


みんなしんぱいするけど

ねていいかな

ねていいよ 

きがとおくなっていくよ ろうかがつめたくて

ずうっと さきまで みえて


とおくに ずうっと とおくに

まっしろいきれいな あし がみえたけど

だれか たしかめも できないまま

きがとおくなっていくよ

ずっと たちんぼ だったんだから


ぎし ぎし ぎし

だれなんだろうなぁ


でも

そのままでいよう

このままでいよう





あさ おきたら ぼくは とても あたたかったんだ

いつのまにか もうふに くるまれて

くろかった てが しろい ほうたいで くるまれて

あかるい あさひ の むこうに

すきとおる ような しろい あしの きみがいたから


ほんとは あやまらなくちゃ いけないのに

ぼくは ちょっと てれて ただ わらって


そのあと ふたりで すいそうの みずを かえたら

ひみつのぷりずむ は もとにもどってたよ

おこられるかも しれないけど 

ざりがにさんも ふたりで かわに にがしてあげた


そのあと こうていで

ぷらんこにのる きみ をみてた

たのしそうに ぶらんこに のる きみを


あさひ が まぶしくて

しろい てを かざした そのさきに

しろいはだ と くろいかみ がゆれてた


ほんとは あやまらくちゃ いけないのに

ほんとは ありがとうて いわなきゃ いけないのに

ただ わらってた

しばらく

そのままでいよう

しばらく

このままでいよう